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去年8月、北九州市の旦過市場一帯の火災で全焼した映画館「小倉昭和館」が再建され、プレオープンを迎えました。多くのファンの後押しもあり復活を果たした老舗映画館1年4か月の道のりを取材しました。
下濱美有「まもなくプレオープンを迎えるということで待ちわびたファンが列を作っています」
師走の北九州。小倉北区にあるまちの映画館「小倉昭和館」の前には、この日を待ち望んでいた多くのファンが行列をつくりました。
8月の火災から再建しプレオープンを迎えた館内では、観客が座った座席を前に、3代目館主の樋口智巳さんは、あふれる思いを口にしました。
小倉昭和館樋口智巳館主「嬉しいです、こうやってみなさんを迎えることができてそれだけで嬉しいです」~白飛ばし~
1939年に映画館兼芝居小屋として創業
旧小倉昭和館1939年に映画館兼芝居小屋として創業した「小倉昭和館」。樋口さん親子が3代にわたり受け継いできた個人経営の映画館でネオン看板や35ミリフィルムの映写機など「昭和」を感じさせる雰囲気が多くの映画ファンに愛されていました。しかしー
旦過市場の火災で炎に包まれた
去年8月10日、旦過市場一帯を襲った大規模な火災。小倉昭和館は一瞬で炎に包まれました。
焼け跡から見つかった「小倉昭和館」の象徴
一夜明け、焼け跡に残っていたのは、シンボルだったネオン看板でした。
小倉昭和館 樋口智巳館主
「これが、こういう形ですけれど残ったということは私にとっても心のよりどころですしお客様にとってもそう思っていただければ。昭和館は完全になくなっていませんのでこういう形で残っておりますので。残ったことは何か意味があったんだと思いたいです」
この時はまだ映画館の再建を考えていなかった樋口さん、ネオン看板は近くの寺に移され保管されました。
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