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「保険証」本当になくすの? マイナカードとの統合に不安の声も 存続求め福岡県議会に請願書

2024年秋に廃止される予定の健康保険証。マイナ保険証のトラブルが相次いでいるため、医療関係者などからは存続を求める声が上がっています。


◆「保険証の存続を」請願書を県議会に提出
福岡県議会の厚生労働環境委員会では14日、「健康保険証の廃止」について意見が交わされました。

福岡県保健医療介護部長「国民が不安を感じている中での制度移行は、決して望ましくないと考えております」

政府は2024年秋に今の保険証を廃止し、マイナンバーカードと一体化する方針ですが、保険証に他人の情報が登録されるなどのトラブルが相次いでいます。これに対し、福岡県内の医療や介護団体などは、現在の保険証を存続するための意見書を国に送ることを求めて、県議会に請願書を提出しました。


◆「6割でトラブル」医療機関アンケートで
福岡県保険医協会がマイナ保険証について354か所の医療機関を対象にアンケート調査を行った結果、約6割の医療機関で保険者情報が正しく反映されなかったり、他人の情報が紐付けられていたりするトラブルが確認されたということです。

請願を出した福岡県歯科保険医協会 七里正昭さん「患者さんの生命・健康に関わる大切な情報ですので、誤りは基本的に絶対にあってはならないことです」


◆「病院に行く時だけにしたい」「気にしてない」
保険証の廃止について、街の人からもさまざまな意見が聞かれました。

「やっぱり個人情報が流出しなければいいなと思います」
「分かれていた方が、私は安心。やっぱり保険証は病院に行く時だけ持っていく」
「マイナンバーでもこの間(病院に)行った時に使えたので、大丈夫なのかな。あんまり気にしてないです」


◆タッチパネル操作につまずく人も
福岡市中央区のクリニックでは、2022年6月にマイナンバーの読み取り機を設置しました。

はまのうえ内科 濱之上暢也院長「タッチパネルの操作がうまくできない方もおられるので、受け付けの方がサポートするから、その手間が増えるところがあって。プラスマイナスは、どちらかわからない。高齢者が多いので、うまく使えるか一番気にしている」

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