「小学校教諭の死亡は長時間勤務が原因」遺族が福岡市を提訴 1億3750万円あまりの損害賠償を請求
福岡市の小学校に勤務していた当時40歳の男性教諭が病死したのは、過重な長時間勤務によるものだとして、男性の遺族が福岡市に1億3750万円あまりの損害賠償を求める訴えを起こしました。
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遺族「福岡市は安全配慮義務を怠った」
男性教諭の遺族は、「死亡の原因となった急性心臓病を発症したのは、心身ともに過重な長時間勤務によるもので、福岡市は安全配慮義務を怠った」などとして、市に対し、慰謝料や男性教諭が生涯得るはずだった賃金などあわせて1億3750万円あまりの損害賠償を求めています。
福岡市「請求の棄却」求める
21日、福岡地裁で行われた第1回口頭弁論で、福岡市は、請求の棄却を求めました。理由については「今後の裁判で明らかにしていく」としています。
男性教諭の妻「現状認めて、対策進むこと願う」
第1回口頭弁論の後、会見した男性教諭の妻(40代)は、「夫が亡くなった事実と、今でも教員が自らの健康や大切な人と過ごす時間を犠牲にして必死で学校を支えている現状を認め市、更には国としての対策が進むことを願って提訴しました」と話しました。
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