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「小学校教諭の死亡は長時間勤務が原因」遺族が福岡市を提訴 1億3750万円あまりの損害賠償を請求

福岡市の小学校に勤務していた当時40歳の男性教諭が病死したのは、過重な長時間勤務によるものだとして、男性の遺族が福岡市に1億3750万円あまりの損害賠償を求める訴えを起こしました。

福岡市教育委員会「痛ましく残念」

福岡市教育委員会は、「教育現場で子供の教育に携わる大事な教員を失ったことについて大変痛ましく残念なことだと思っています。今後とも教員の負担軽減の取り組みをいっそう進めて参ります」コメントしています。

男性の勤務状況(訴状によると)

2021年
11月 8日  6:03~21:16
11月 9日  7:21~18:54
11月10日  7:30~22:17
11月11日  7:43~22:01
      23:00ごろ急性心臓病を発症し死亡

連日の長時間勤務が続き、他の教員も男性教諭の顔色が悪いことを心配し、11月10日には、「毎日大変だね。忙しかろー、疲れてないねー」と問いかけた。男性教諭は「何とかやっています。でも、なかなか疲れがとれないのですよー」と答え、その夜就学時健診資料を綴じ合わせる作業中、「きつい」と他の教員にも述べていた。

男性教諭の妻 会見要旨

「子どもためを思ってみんな働いているけどどう考えても人が足りない」


「夫の命がなくなったということに目を逸らさないで、学校や教育委員会は事実を認めて一緒に明るい方向に進んでいきたい」


「朝学校に来てから帰るまでにそれぞれの立場の教員がどんな仕事をしているのかという事実を知ってほしい」


「教員も人間。自分のことも大切にしながら疲弊した状態でなく、生き生きとした状態で子どもの前に立てるような当たり前のことができる学校にしてほしい。そこから目を逸らさないでほしい。」


「夫の仕事ぶりは本当に尊敬できる。クラスの子達を本当に大切にしていて、子どもたちが前に進めるように自分の時間を削って、できることは全部して子どもたちの前に立っていた。妥協することはなかった」


「自分の子供と遊ぶ時間も大切にしていたから、自分が寝る時間を削っていて、子どもが寝ている夜中に誰もいない学校に行って働いて、朝帰ってきて土日に子供と過ごせるようにしてくれていた」

「一番ひどい時は家に風呂に入るためだけに帰ってきてそのまま出勤する時もあった。」

「長男は一度も泣かなかったけど、火葬場で最後のお別れをした時、1人だけ控室の方に歩いて行って外見ながら泣いていたよとあとから教えてくれた」

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