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「手を握ってくださいと言うと弱いが握る」自宅でがれきに足を挟まれた90代女性を地震から124時間後に救助

石川県珠洲市で6日、能登半島地震で倒壊した住宅から90代の女性が救出されました。発生から約124時間後の奇跡の救出劇、その活動には福岡県警の隊員も参加していました。

安否不明の住民がいる、2階建て住宅を捜索


石川県珠洲市で倒壊した住宅から6日夜、女性が救出されました。最大震度7を観測し、多くの建物が倒壊した能登半島地震、各地で行方不明者の捜索が続く中、地震発生から約124時間後の奇跡の救出劇でした。

機動隊員号令「能登半島地震における特別派遣に出発します!」

被災地には、各地の警察や消防などが入っており、福岡県警からも今月4日に「広域緊急援助隊」の隊員ら約80人が派遣されました。福岡県警によりますと、珠洲市の避難所で活動していた第一機動隊の隊員らが、安否の分からない住民の情報を入手。6日正午すぎから倒壊した2階建て住宅の捜索を開始しました。午後4時ごろに1階部分でがれきに足を挟まれた状態の90代の女性を発見しました。

「返事はないが毎日、声はかけていた、感謝」

ピースウィンズ・ジャパン稲葉基高医師「かろうじてうめき声が出る状態『手を握ってください』と言うと弱いが握れる、半信半疑だったがこれはもしかしたらいけるかもしれないと思った」

点滴の投与などを受けながら女性は約4時間後に助け出されました。命に別状はないということです。
 


救出された女性の息子「返事はないけど、毎日声はかけていたんです、命がけで助けてもらったので感謝しかないです」
 


緊急消防援助隊京都府大隊長・八田正人課長「72時間を超えての救出は非常に珍しい事案。勇気づけられる事案で、避難者にとっても希望の光を灯せるのではないか」

女性の救出を受けて、福岡県警は「今後も一つひとつの情報を大切にしながら1人でも多くの人を助けていきたい」と話しています。地震発生から1週間。厳しい寒さの中、被災地では今もなお救助活動が続いています。

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