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鮮度が命の「ブリ」を翌日の夕方までに香港の飲食店へ…トラック→新幹線→飛行機のリレーで実現

鹿児島県で水揚げされた今が旬の魚「ブリ」をトラック、新幹線、飛行機のリレー輸送によって海外に輸出しようという試みが始まっています。トラックドライバーの不足などで荷物を運びきれなくなる可能性がある「物流の2024年問題」の対策としても期待されています。

これまでは香港まで丸2日間かかっていた

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29日昼前、鹿児島県のJR出水駅前で、車の荷台から次々に降ろされる発泡スチロールの箱。中身は北西部の長島町でけさ水揚げされたばかりのブランド養殖ブリ「鰤王」です。臭みが少なく脂の乗った身が人気の「鰤王」は、これまでも香港や台湾などへ輸出されていました。しかし、トラックで福岡空港まで運んでいたため、現地に到着するまでには丸2日かかります。新幹線を活用することで、より早く届けようとしているのです。

新幹線の活用で輸送時間を「26時間」短縮

出水駅で新幹線に積み込まれてから1時間あまり、ブリは博多駅に到着しました。JR九州によりますと、一部区間を新幹線に置き換えることで、より早い時間の飛行機に載せられるため、輸送時間を約26時間短くできるということです。「物流の2024年問題」に備えるとともに、より鮮度良く届けることで、国産食材のブランド価値を高めようとしているのです。
 

 


JR九州列車物流プロジェクト・新山夏江副課長「飛行機と新幹線を使ってより良い日本の食材を知っていただいて、また、日本にやって来たいと思っていただけるような循環を作っていければと思っています」

飛行機に載せられたブリは29日夜に福岡空港を出発。台北経由で現地時間の30日午前11時前に香港の空港へ到着した後、夕方には現地の飲食店で客に提供されるということです。

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この記事を書いたひと

町田有平

2010年RKB入社。報道記者、情報番組ディレクター、ラジオプロデューサーなどを担当。2女の父で趣味はキャンプと筋トレ。