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棚田を守れ!ミシュランシェフの酒造り

過疎化、高齢化による耕作放棄が問題となっている日本の原風景「棚田」。その棚田を守ろうと立ち上がったミシュランシェフ中野秀明さん(55)。

 

福岡県八女市で130年守られ続けている笠原地区の「棚田」で自然農法で育てられた希少な棚田米「ヒノヒカリ」の美味しさに惹かれた。その棚田米を食用以外に活用できないかと考えた中野さん。

 

地元の老舗酒蔵とタッグを組み、日本酒造りを開始。棚田米は酒造りに一般的に使用される酒米より粒が小さく、強い甘みが特徴、杜氏歴40年の職人の経験をもとに、浸水時間や温度管理を徹底し、低温でじっくりと瓶内発酵させることでシュワシュワと発泡する日本酒へと仕上げた。

 

酒蔵の技術とミシュランシェフの情熱で完成した日本酒はまるでシャンパンのような味わい、米の甘みを感じる優しい口当たりだ。限界集落に近いエリアでは、廃業する農家も増えている中、棚田米を酒造りに採用することで、少しでも米の消費に繋がれば・・・と願う中野さん。

 

食用以外の流通を知ることで、これからの米作りの励みになりますと語る米農家。それぞれの思いをのせ、酒造りに奮闘する料理人の姿を追った。

商品名:八女 棚田丸 泡にごり 500ml
値 段:3740円

 

販売店:福岡市西区 りんごの木

電 話:092-812-0515


通販サイト:サン・スマイル 
https://lovesmile.kawaiishop.jp/

電 話:049-264-1903

 

【お知らせ】

イベント:うきは酒楽祭2024  いそのさわ蔵開き
開催日:2月10日(土)~11日(日)

場所:いそのさわ  
※11日のみ 中野秀明さんのキッチンカーが出店※

取材後記

福岡県八女市黒木町に130年続く棚田・萬農園。
今回の撮影はその棚田の稲刈りからスタートしました。特に印象に残ったのが、稲を刈る前に撮影したドローンの映像。空から見た棚田の姿はとても美しく、ドローンを操縦するカメラマンの手に力が入るのが分かりました。


あぜ道の撮影中にはアマガエル、カマキリ、イモリと出会い・・・・・
棚田をとりまく環境の自然の豊かさを感じました。
その棚田の美しさに心を打たれ「みんなで守っていこう」と、立ち上がった中野シェフ。


今回、農家の思いを酒蔵に繋ぎ、食用の棚田米を日本酒にかえました。アルコール度数は10度、ちょっぴりにごりのある日本酒は、ほんのり甘く、シュワシュワ!上品なのどごし・・・ついつい飲み過ぎてしまいます・笑。


完成後、イタリアのミシュラン店から「ぜひ採用したい」と、ラブコールも届いたそうです!海外で「棚田丸」が注目を浴びる日が、来るかもしれません。「今年は棚田の田植えから参加するぞ~!」と、気合十分の中野シェフ。次はどんな挑戦になるのか、楽しみです!


(RKB毎日放送/谷口 あゆみ)

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