福岡県西方沖地震から19年 「見ているのは南海トラフ地震であり首都直下型地震」 医師や看護師などが研修重ねる
最大震度6弱を観測した福岡県西方沖地震の発生から19年です。大規模な災害が発生した際、被災地で医療支援にあたるのがDMAT(ディーマット)と呼ばれる災害派遣医療チームです。もしもの時に迅速に対応できるよう日頃から研修を重ねています。
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能登半島地震で注目、鍼灸マッサージ師など支援者を支える存在
能登半島地震では支援者を支える存在も注目されています。
福岡市博多区で鍼灸院を営む仲嶋隆史さんは、熊本地震や九州北部豪雨の際に避難者のケアに携わりました。
先月5日から9日にかけて石川県の被災地に入りましたが、今回は役割が違ったと言います。
東雲鍼灸治療院・仲嶋隆史院長「今回はDMATから来てくれ、調整本部に入って私たちをケアしてほしいと言われた。午後8時から午前0時まで、だいたい毎日20人前後の人たちのケアをしていた。自衛隊の人は1週間ずっと靴を履きっぱなしだった、つかの間の休息というかリフレッシュができたと言っていた」
こうした「支援者の支援」に目が向けられるようになったきっかけが、新型コロナだったといいます。
東雲鍼灸治療院・仲嶋隆史院長「クラスターが発生した病院から私たちに連絡があった。『誹謗中傷やスタッフの数が激減して回らない』と。『10連勤、20連勤が当たり前の世界だったみたいで帰ることもできない。発生病院で鍼灸マッサージをして欲しい』と。私ともう1人で行った」
被災地支援の関心高まるも、人材の育成が課題
仲嶋さんのように被災地で指揮を執れる鍼灸マッサージ師の数は多くはないそうです。
それでも最近は被災者の支援に関心を持つ同業者が増えていると感じています。
東雲鍼灸治療院・仲嶋隆史院長「徐々に災害に対する認識は高まってきていると思う、災害研修を受講する先生が増えてきている、人材育成はこれからだと思う」
いつ起こるかわからない地震に備えるために、日頃からの訓練に加えて支援する人たちをどう育てていくかも課題となっています。
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