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サンマのうろこ|アナウンサーコラム

長く続いた異常な残暑をくぐり抜け、ようやく秋の訪れを感じるようになった。舌でも秋を満喫したいものだ。秋といえばサンマ。焼き魚で一番好きなのは脂の乗ったサンマだ。

長年、サンマにはうろこがないと思い込んでいた。ところが、はらわたのうまさを覚えると、内臓からうろこのようなものが出てくることに気が付いた。なぜサンマの内臓からうろこが出てくるのか。

サンマ漁は主に、魚群を見つけると集魚灯でサンマを寄せ付け、船体に近づいた群れを外側から一気にすくい上げる「棒受け網漁」という漁法で行われる。巨大な網いっぱいにサンマが獲れた様は壮観だ。

サンマのうろこはこの時、網の中の摩擦でほとんど取れてしまうのだそうだ。それほどサンマのうろこははがれやすいのだ。大量にはがれたうろこがサンマの口の中に入るのも無理もない。

ちなみに、サンマのうろこは透明だが、一部分は半透明の青色をしている。時々サンマの体にカビかビニール片のような青い異物が見られることがあるが、この正体も実はうろこ。安心して良い。

豊漁のニュースも届いている。かつてのように安い魚であってほしい。
 

10月5日(土)毎日新聞掲載

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坂田 周大

RKBアナウンサー

出身地:長崎県長崎市 誕生日:3月10日 趣味・特技 音楽鑑賞、レコード屋巡り、オーディオ探究(電源タップを自作した!)、革細工(小物中心)、映画も好き

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