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脇役から主役へ!桐箱アップデート

桐箱と言えば、高級な菓子や果物などちょっと値の張る特別な贈答品を入れる箱、あるいは着物や美術品など保存に気を使う大切なものを収納する箱といったイメージが強い。あくまで主役は中に入れるもの、箱は脇役だ。


福岡県古賀市にある「増田桐箱店」は創業95年を迎えた老舗桐箱店。社長の藤井博文さんは現在37歳。祖父から24歳で経営を引き継いだ若き社長は、桐の持つ美しさ、軽さ、調湿性や断熱性、また防虫効果や抗菌作用など多くの利点に可能性を見出した。

 

長年培った技術をもとに、収納箱としての桐箱だけでなく、暮らしを彩るオリジナル商品の展開にも積極的に取り組んでいる。現在、素材の利点、また「和」の端正なイメージを武器に、海外10の国と地域に進出、販路を拡大している。


今年もひとつの商品を生み出して話題をさらった。スニーカー専用の桐箱の開発。スニーカー愛好家と組んで高級感のあるデザインと老舗の技術で作り上げた。ユニークな商品はどのように誕生したのか。箱を含めて宝物となるような特別な桐箱。脇役から主役となる桐箱へ、若き社長の挑戦を追った。

企業名:増田桐箱店
住 所:福岡県古賀市青柳町100-1
代表者:代表取締役社長 藤井 博文さん
電 話:092-942-3061
ホームページ:https://kiribako.jp/

桐製米びつ 4サイズ展開 3キロ用 7,370円(税込)
スニーカーボックス「アマテラス」 16,500円(税込)

取材後記

いただき物が「桐箱入り」だと、テンション上がりませんか?私はあがります(笑)。


今回取材をさせていただき、ギフト用の箱、機械で組み立てるような大量生産の箱であっても、人の手をかなり使って丁寧に作られていることを知りました。番組ではご紹介できませんでしたが、面取りの形状、フタの仕様などなど、本当に手間がかかっている。

 

また桐の持つ調湿性、防虫効果などの利点を知り、凛としたたたずまいの美しさを改めて感じました。「桐箱入り」はダテじゃなかった。

 

クールなスニーカーボックス「アマテラス」。展示会では訪れた外国人コレクターが、非買展示品を拝み倒すようにして強引に買って行ったとか。「桐箱入り」のありがたみが世界共通になる日も近い!かも。
 

(RKB毎日放送/里山 千恵美)

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