司会の仕事で控室に立っていたら、なじみのディレクターが近づいてきてやぶから棒に「耳かきしますね」と立ったままで私の右耳に耳かきを突っ込んできた！
あまりにも異様な行動に動揺したが、気持ちよかった……という夢を見た。あまりに突飛な夢だったので、これはどんな深層心理の現れか知りたくなり誰かに夢判断してほしかった。だが当てもないので生成AIに尋ねてみた。詳細は省くが、回答は私とディレクターの信頼関係と距離感について心理学者のような説得力のある分析を示した。生成AIはこんなことまでできるのかと感心した。
今やAIは小説や画像、動画、作詞作曲なども短時間で生成できる。エンタメ業界でもそれらが流通し始めているように感じる。生成AIの作品に心を揺さぶられることはあるのだろうか。一方で人間特有の創造性や、直感、感情、経験、共感。それらの身体性はテクノロジーがますます発展する中で価値が高まるのではないだろうか。
この秋リニューアルするRKBラジオ「坂田周大 山内祐奈の いいねちょうだい」は7日（火）午後5時45分スタート。血のにじむ努力や流した汗、悔し涙、うれし涙の価値と力を信じているからこそ、番組で私は叫び続ける。「心動かせ、身体を揺らせ‼」
10月4日（土）毎日新聞掲載
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