2026年第2回
制作: MRT宮崎放送
ディレクター:丸山敦子
宮崎県木城町の深い山あいに位置する、人口わずか30人の「中之又集落」。
ここには500年以上、里の人たちが守り続けてきた「中之又神楽」がある。去年、ユネスコ無形文化遺産への登録に向け「神楽」が提案されることが決まり喜びの声が上がった一方で、全国の伝統芸能と同様、過疎高齢化による存続の危機が静かに迫っている。
しかし、この小さな集落には驚くべき光景がある。極寒の12月、笛や太鼓の音が響き、夜を徹して舞い続ける担い手たちの多くは、今はこの地を離れて暮らす「外の人々」なのだ。彼らはかつてこの地で少年時代を過ごした「元・山村留学生」たち。そして約30年前に小学校教師として赴任した一人の男性。彼は集落を離れた後も、家族と共に中之又へ通い続け、今やその子供たちまでもが神楽の重要な舞手となっている。
地元の出身でも、住民の親戚でもない。それでも彼らが「第二の故郷」へと帰り、舞を捧げ続けるのはなぜか。「当たり前すぎて、理由は分からない」。そう笑う彼らの姿からは、血縁を超えた深い絆が浮かび上がる。
限界集落で受け継がれる「日本最古の舞」を通じ、継承とは何か、そして未来へのバトンの繋ぎ方を見つめる。
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