国内最大の産地である北海道の干ばつなど、天候不順によって「タマネギ」の価格高騰が続いています。家計や飲食店への影響などを取材しました。
福岡県須恵町にあるスーパーマーケットです。6月の値上げ後、初めての日曜日となった5日、買い物客に家計への影響について話を聞きました。
即席麺や調味料、加工食品など多くの食品が続々と値上げする中、さらに痛手となっているのが食卓に欠かせないタマネギの高騰です。
来店客「小麦粉とか値上がりって言っているから、覚悟はしています」「うちは家族が多いので、影響を感じます。6月の値上がりに向けて、油とか5月から買いだめをしていたところはあります」
即席麺や調味料、加工食品など多くの食品が続々と値上げする中、さらに痛手となっているのが食卓に欠かせないタマネギの高騰です。
RKB堤千春「こちらのスーパーでは、佐賀県産のタマネギが3個で298円で販売されています。去年の同じ時期の約2倍の価格だそうです」
全国一の生産量を誇る北海道の干ばつなど天候不順に加え、新型コロナの影響で中国産のタマネギの輸入が大幅に減少したことで、国内のタマネギの価格が一気に高騰しました。
来店客「タマネギを目当てに来たんですけど高い。カレーにも使うし、野菜炒めには必ずね、それからお味噌汁、使い方がいっぱいあるんです。毎日使うものだから、ちょっと痛いです」「使うから、もうしょうがないかなと思って買っています。高いなとは思いますけど、一時的かなと思ってそんなに気にしてないです」
Aコープ須恵店 小西晃弘店長「夏くらいには北海道産もある程度充実してきて、みなさんが買いやすいような価格帯で供給できるようになるといいなと思っています」
一方、タマネギを大量に使う飲食店も厳しい状況が続いています。
福岡と佐賀であわせて5店舗を展開しているハンバーグの専門店です。この店では1日で15キロから20キロのタマネギを使っています。例年だと10キロあたり1000円だったのが、今は2300円と春先に比べ少し下がったものの、タマネギの仕入れ価格は2倍以上となっています。
RKB坂本くるみ「子どもにも大人にも人気のハンバーグ。その材料としてはもちろん、ソースやドレッシングにも玉ねぎは欠かせないもので、長引く玉ねぎの高騰にハンバーグ店は頭を悩ませています」
福岡と佐賀であわせて5店舗を展開しているハンバーグの専門店です。この店では1日で15キロから20キロのタマネギを使っています。例年だと10キロあたり1000円だったのが、今は2300円と春先に比べ少し下がったものの、タマネギの仕入れ価格は2倍以上となっています。
一番人気のハンバーグランチは現在930円で提供されていますが、タマネギの高騰だけでなく油なども高騰しているため、経営的にはかなり厳しい状況だといいます。
ハンバーグオニオン合川本店 坂本博之店長「不安は正直あります。何回か値上げはしたんですけど、今回は頑張って耐えているところではあります」
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