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無料PCR検査に列~福岡で新型コロナ陽性者“過去最多”知事「行動制限せず」

新型コロナの感染再拡大、いわゆる「第7波」に入ったとされる中、福岡県の服部知事はただちに医療提供体制のひっ迫が懸念される状況ではないとして、行動制限は行わないという考えを示しました。

一方、3連休を前に無料の検査場には多くの人が訪れています。  

無料検査に長蛇の列「帰省するために」

RKB坂本くるみ「現在時刻は夜9時です。福岡市天神のPCR検査センターの前には50メートル以上はあるでしょうか。長い列が出来ています」
福岡県の新型コロナの新規陽性者が過去最多を更新した14日、福岡市内では午後9時半まで受付けをしている無料のPCR検査に長蛇の列が出来ていました。
市民「コロナがひどくなっているので、帰省するためというのもあります」 大学生「今部活で流行っているので、症状がない人も一応検査して、陰性だったら練習再開しようみたいな感じ」

福岡市のクリニックでは25人中14人陽性

福岡市西区のクリニックには発熱や咳、のどの痛みなどすでに症状のある人が朝から次々に訪れ新型コロナの検査を受けていました。

15日は午前中に検査を受けた25人のうち14人が陽性となるなど最近は高い確率で感染が確認されています。
やまもとホームクリニック・山本希治院長「陽性率はやっぱり高いと思いますね。BA5と思われるオミクロン株だと、家族に陽性者が出ると、ほぼ家族全員が同じよう
に感染してしまうケースが多いので、感染力は強いと思う。咳と熱は第6波と一緒であると思うが、それに加えて頭痛を言われる方が多い印象ですね」

福岡県知事「行動制限はしない」

福岡県の新規陽性者数が過去最多を更新したことを受け、服部知事は15日朝、今後の感染拡大に最大限警戒していくとした上で、次のようにコメントしました。
福岡県・服部誠太郎知事「重症の方はゼロという状況が続いております。ただちに医療提供体制のひっ迫が懸念される状況にはございません。こういったことから現段階において県民の皆様、事業者の皆様に対し、行動制限をお願いするいうことは考えておりません」
ただし、医療提供体制のひっ迫が懸念される状況になれば行動制限も検討せざるを得ないとして基本的な感染対策の徹底を改めて呼びかけました。

政府分科会「日常医療の中に位置づけ必要」

政府のコロナ分科会は14日、第7波で行動制限を回避するにはワクチン接種の加速化、検査のさらなる活用、効果的な換気など5つの対策の徹底が不可欠だとしています。

その一方で、「新型コロナを一疾病として日常的な医療提供体制の中に位置づけるための検討も始める必要がある」としています。

第7波の懸念が広がる中、感染防止と社会経済活動の両立が模索されています。

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