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コロナ禍の2021年・ラジオ番組で創った時事落語が待望の書籍化

2021年4月にスタートしたRKBラジオの番組『立川生志 金サイト』。その中に、5分ほどの時事落語を披露するコーナーがある。

「1週間の出来事の中から、ミニ落語を2題創作。お題だけを発表して、リスナーの多数決でどちらか1つだけを披露する---」番組パーソナリティを務める落語家・立川生志自らが発案したコーナーだ。

新型コロナウイルス感染が拡大し、まん延防止や緊急事態宣言がたびたび発出されていたさなかの2021年4月~12月に生まれていった時事落語たち。1年間を通して続いたコロナ禍、無観客開催となった東京オリンピック・パラリンピックと、2021年を象徴する噺も多数ある一方で、フクロウやニシキヘビ、サルといった動物ネタや、地方紙にしか載らない小さなニュースまで題材は多岐にわたる。

これらの時事落語がこのほど「立川生志のニュース落語」として梓書院から書籍化される。収録噺数は38!噺ごとについているQRコードをお手持ちのスマホやタブレットのカメラで読み取れば、生志師匠が演じている音声を聴くことができる。バラエティ豊かに2021年を落語で読む1冊である。

『笑点』司会・春風亭昇太師匠推薦

演題の一部

パワハラ指導者
まん防
日米首脳ハンバーガー会談
また福岡市都心に猿
誰も説明しない1億5千万円
逃亡7日目のニシキヘビどこへ
東京五輪観客1万人
在宅勤務中も喫煙禁止で波紋
韓国大学入試。警察に「うちの子今起きました」
アベノマスク8千万枚在庫配布へ
【著者】
立川生志(たてかわ・しょうし)

1963年福岡県生まれ。福岡大学卒業後、大手企業に入社し一旦は営業マンとなるが子どもの頃からの夢を叶えるため2年で退社。1988年立川談志に入門、立川笑志となる。談志も認める陽気な高座は前座時代から「賞ハンター」の異名を持ち、若手落語家の登竜門と言われる「NHK新人演芸大賞」「にっかん飛切落語会」の各賞を何度も受賞。1997年二ツ目昇進。2008年4月、入門20年目にして落語立川流真打に昇進。立川生志と名を改めた。

真打昇進後に始めた独演会『ひとりブタ』(東京、横浜、名古屋、大阪、広島、北九州、福岡)は各地で好評を博しているが、近年では趣味の海外旅行を兼ねて欧州や米国での公演も意欲的に行っている。

2008年「彩の国落語大賞」、2009年「横浜文化賞 文化・芸術奨励賞」、2017年「福岡市文化賞」を受賞。2010年に博多座では初となる落語公演を師匠談志との「親子会」で実現させ、2012年からは兄弟子志の輔との「兄弟会」を毎年開催している。

【出版社】梓書院
【発売日】2022年6月24日
【定 価】1,100円(本体価格1,000円+税)

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