目次
クーラーの効いた涼しい場所に入ると、初めは快適でも徐々に冷えを強く感じはじめ、「寒くてたまらなくなってしまった」なんてことはありませんか。
事務所や商業施設、あるいは、会議室や研修会場など、他の人も大勢いる場所では、自分の都合だけで、勝手に室内の温度を調節することもできないので、とても辛い思いをしますよね。
「人によって体感温度が違うから仕方ない…」といって、やり過ごしている人もいるかもしれませんが、こうした“冷え”をあまりにも頻繁に感じてしまう場合は、知らないうちに「冷房病」になっている可能性も考えられます。
事務所や商業施設、あるいは、会議室や研修会場など、他の人も大勢いる場所では、自分の都合だけで、勝手に室内の温度を調節することもできないので、とても辛い思いをしますよね。
「人によって体感温度が違うから仕方ない…」といって、やり過ごしている人もいるかもしれませんが、こうした“冷え”をあまりにも頻繁に感じてしまう場合は、知らないうちに「冷房病」になっている可能性も考えられます。
冷房病とは?
夏場、私たちの体は暑さから身を守るため、体内での発熱を抑制すると同時に、体内の熱を体外に逃しやすい体質に変化します。つまり毛細血管を広げ発熱しやすくして、汗をかくことで体温を下げようとするのです。
しかし、夏場、クーラーの効いた室内に長時間いると、体内の熱が逃げすぎて冷えすぎてしまいます。また、室内外の気温差が激しすぎると、その温度差に体が適応できず、自律神経のバランスが崩れることもあります。
自律神経は体温調節や発汗などのコントロールをしているため、バランスが崩れると“冷え”に対する抵抗力が弱くなり、その結果「体の冷え、肩こり、疲労感、便秘、頭痛、腰痛などの症状が現れる場合があります。
こうしたクーラーによる室温の温度差に、身体が対応できないことから起こる数々の不適応症をいわゆる「冷房病」と呼びます。(※医学的には自律神経失調症の一つ)
しかし、夏場、クーラーの効いた室内に長時間いると、体内の熱が逃げすぎて冷えすぎてしまいます。また、室内外の気温差が激しすぎると、その温度差に体が適応できず、自律神経のバランスが崩れることもあります。
自律神経は体温調節や発汗などのコントロールをしているため、バランスが崩れると“冷え”に対する抵抗力が弱くなり、その結果「体の冷え、肩こり、疲労感、便秘、頭痛、腰痛などの症状が現れる場合があります。
こうしたクーラーによる室温の温度差に、身体が対応できないことから起こる数々の不適応症をいわゆる「冷房病」と呼びます。(※医学的には自律神経失調症の一つ)
“冷え”を感じやすいのはどんな人?
では、体温調節を担う自律神経が乱れやすく、冷房病になりやすいのはどんな人なのでしょう。具体的な例をいくつかあげてみたいと思います。
『冷房が効いた室内でも、冷たい物をよくとる人』
時々ならまだしも、暑い室外と同じように、冷えた室内でも冷たい物ばかりをとるのは要注意です。体を内と外の両方から、冷やしてしまう状況になるため、極度に寒さを感じやすくなります。
『つねに汗をかかない環境にいる人』
暑い季節でも、常に汗をかかない環境で過ごしていると、汗腺に異常をきたす上に体温を調節する機能が鈍ってしまいます。そうなると、体温が急激に下がるなど、冷えを感じやすくなります。
また、汗によって促される、乳酸等の疲労物質の排出もできない状態が続いてしまうため、疲れや倦怠感も出てきます。
また、汗によって促される、乳酸等の疲労物質の排出もできない状態が続いてしまうため、疲れや倦怠感も出てきます。
『屋内外を行ったり来たりしている人』
涼しい屋内に長い時間いた後に、猛暑の屋外に出るなど、温度差の激しい場所への出入りを繰り返していると、自律神経のバランスが乱れて、もともと体に備わっている体温調節の機能がうまく働かなくなってしまいます。
さらに、外で汗をびっしょりかいた状態で、室内に入って来ると、当然体は冷えを強く感じてしまいます。
さらに、外で汗をびっしょりかいた状態で、室内に入って来ると、当然体は冷えを強く感じてしまいます。
『デスクワークが多い人』
会社や事務所などで、机に座ったまま、ずっと同じ姿勢をとり続けていることが多い人は、血行不良が起こりがちになり、体が冷えやすくなります。
『高齢者・幼児・女性』
一般的に、高齢の方、乳幼児、女性などは、成人男性に比べて体に熱を生み出す筋肉の量が少ないといわれます。自律神経の働きもやや不安定なため、体が冷えやすい傾向にあります。
冷房病対策や心掛けるとよいことは?
冷房ですぐに冷えてしまう人は、次のようなことを、日頃から心掛けて対策をとりましょう。
- カーディガンやひざ掛けになる物など、冷えたらすぐに羽織れるものを準備しておく。
- 冷房の調整ができる自宅等では、外気との差が5~7℃くらいまでの温度に設定にする。
それでも暑く感じる時は、扇風機を直接体に当てないように室内で回して、冷気の循環をはかる。 - ウォーキングやストレッチ、無理のない範囲の筋トレなど、適度な運動を習慣づける。
- 涼しい室内では、温かい物や常温の物を意識的にとり、体の中まで冷やさないようにする。
- 入浴時にはシャワーで済ませず、ややぬるめの湯船にゆっくり浸かり、体の芯から温める。
- 暴飲暴食をさけ、十分な睡眠をとり、規則正しい生活で自律神経のバランスを安定させる。
漢方薬で体質を整える
その他にも、「漢方薬」を使い、体質を整えていくことも効果的な対策の一つです。
例えば、普段から自律神経のバランスが乱れがちで、体温調節が上手くできないタイプなら「柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」や「加味逍遥散(かみしょうようさん)」。
体の中も冷えていて血行も悪いタイプなら「五積散(ごしゃくさん)」。
他にも「人参湯(にんじんとう)」、「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」、「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」などなど…。
冷えを感じる理由や原因は人それぞれです。原因にあった漢方薬を選ぶことで、冷えの原因改善に働きかけてくれます。
例えば、普段から自律神経のバランスが乱れがちで、体温調節が上手くできないタイプなら「柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」や「加味逍遥散(かみしょうようさん)」。
体の中も冷えていて血行も悪いタイプなら「五積散(ごしゃくさん)」。
他にも「人参湯(にんじんとう)」、「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」、「麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)」などなど…。
冷えを感じる理由や原因は人それぞれです。原因にあった漢方薬を選ぶことで、冷えの原因改善に働きかけてくれます。
様々な不調があらわれてくる前に
「以前は、こんなに冷房が寒いと感じることはなかったのに」と感じている人ほど、長年の生活習慣や加齢による体質の変化が懸念されます。
冷えやすい体質がさらに進行すると、頭痛、肩こり、めまいなどといった「冷房病」の症状があらわれはじめ、それがだんだんと重症化する可能性もでてきます。
ずっと気になっていた人、何となく感じていた人は、「私は、冷えやすい体質だから」と思うだけにとどまらず、その原因をきちんと認識して、早めの対策に取り組みましょう。
冷えやすい体質がさらに進行すると、頭痛、肩こり、めまいなどといった「冷房病」の症状があらわれはじめ、それがだんだんと重症化する可能性もでてきます。
ずっと気になっていた人、何となく感じていた人は、「私は、冷えやすい体質だから」と思うだけにとどまらず、その原因をきちんと認識して、早めの対策に取り組みましょう。
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この記事を書いたひと
大賀薬局
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