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『世界で奮闘!仕事人ワタナベさん~国際体操連盟会長 渡辺守成~』放送決定!

IOC=国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長が信頼を置く日本人、渡辺守成。選手としての実績なし…“非エリート”から体操界のトップへ駆け上がった男の信念に迫る。
「渡辺と言います」。スーツ姿で名刺を差し出し、資料を用いて説明する姿は、サラリーマンそのもの。国際体操連盟の会長になってからも、1人でスポンサーの元へ足を運ぶ。昔から変わらないスタイルだ。選手想いの一面もある。朝5時半、ホテルのロビーに現れた渡辺。大会を終えた選手のもとへ駆け寄ると、荷物運びを手伝い、感謝の言葉とともに見送った。

渡辺の肩書きは2つ。国際体操連盟会長と国際オリンピック委員会委員。今は1年のおよそ3分の2を海外で過ごす。拠点は、スイス・ローザンヌ。「僕の英語は中学生英語だよ」。決して流暢とは言えないが、リモート会議でも堂々と発言する。これで十分やっていけるのだと言う。会長就任後、150か国以上に足を運び、各国の体操界の状況を現場で見つめてきた。そんな“働き者”を評価するのが、IOCバッハ会長。ある日、バッハ会長からの連絡で打ち合わせをした渡辺。「また、色々と宿題を出されたよ」。

生まれは北九州市。高校時代、わずか5人の体操部で競技を始めた。東海大学体操部に進学するも、選手としての実績はゼロ。交換留学で訪れたブルガリアで、新体操と出会ったことが人生の転機となった。

国際体操連盟の会長として、重点的に取り組んできたことがある。選手の懲戒手続きなどを行う体操倫理財団を、体操関係者が介入できない独立の司法機関として設立したことだ。公平性・透明性なくしてスポーツは発展しない、その考えが根底にあった。そんな渡辺の信念を踏みにじるような事件が日本で起こる。“五輪汚職”だ。2022年10月。国際体操連盟主催の第1回パルクール世界選手権が、東京・有明で開かれた。その会見で、渡辺は大勢の記者に囲まれながら、自ら事件にふれた。「同じ組織委員会の理事として責任を感じる。しかし、僕は激怒している。日本のスポーツ界はもっと怒るべき」。スポーツ団体のトップとして、いま何ができるのか。渡辺は、ある行動に出る。

放送日

12月31日(土) 午前10時45分

出演者

出演
  • 渡辺守成(国際体操連盟会長・IOC委員)
  • 内村航平(元体操日本代表)
  • 太田雄貴(元フェンシング日本代表・IOC委員)
  ナレーション
大原櫻子(歌手・女優)

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