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「努力義務」ってどういうこと?|アナウンサーコラム

「努力の上に花が咲く」。好きな言葉であり、日々身に染みる文言です。中村学園(福岡市)の創立者・中村ハル氏が苦難の中、一貫して教育に身を挺したことから、折に触れ色紙に記していたとのことです。中学生のころ受けた民間学力テストの会場が中村学園で、教室正面に額が掲げられていたことから、今でも心に残っているのです。

広辞苑を開くと、「努力」とは「目標実現のため、心身を労してつとめること。ほねを折ること」とあります。ですから努力するというのは夢や成功に向かって勉強し腕や技を磨くというイメージを持っています。

ところが最近のニュースで「努力義務」という言葉を聞きます。今年4月1日から自転車利用の際はヘルメットの着用が「努力義務」。新型コロナのワクチン接種についても予防接種法で「努力義務」であるそうです(厚労省ホームページより)。罰則はないけれど、国から頑張ることを義務付けられている日本。個人的にはこれまで「努力するかどうかは本人次第」だと思っていました。「努力義務」とは義務なのか? 自由意志なのか? はなはだあいまいでわかりづらいと思います。勤勉で真面目な日本人に対してだからこそ成立する言葉なのでしょうか。小さなモヤモヤを抱えながらニュース原稿を読みました。

2月4日(土)毎日新聞掲載



下田文代 RKBアナウンサー。?福岡県春日市。
担当番組:仲谷一志・下田文代のよなおし堂下田文代 リーダーズストーリーAnamo

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