PageTopButton

可能性∞ 魔法の白い粉 ~化学製品メーカーの挑戦~

宮崎県日向市細島にある富士シリシア化学株式会社日向工場。富士シリシア化学は日本で唯一の合成シリカの専門メーカー。その合成シリカの代表格が、食品や衣類の乾燥剤として知られるシリカゲルである。富士シリシア化学のシリカゲルの生産量は国内一、温暖な気候と豊富な水を生かして30年前日向工場は作られた。

乾燥剤としてのシリカゲル、水分を吸収する秘密はその表面にあった!
さらにその驚くべき性能を生かし、シリカは乾燥剤に留まらず私たちの暮らしを支える様々な分野に使われていた。「食べてはいけません」の表示が印象的だが、シリカゲルは安全性も高く、意外なものに使われているのだ。

そのシリカゲルを使った商品を愛用していた野球選手がいる。元中日ドラゴンズの立浪和義選手。ミスタードラゴンズと呼ばれた立浪選手がシリカゲルを愛用していた訳は・・・?

産業、医療、衣食住、文化、色々な分野で活躍する“魔法の粉”。合成シリカが繰り広げるミクロな世界が生み出すマクロな力を紹介する!
富士シリシア化学株式会社
住所 〒883-0062 宮崎県日向市大字日地屋字木原16303の3
電話 0982-53-7051
その他の情報 http://www.fuji-silysia.co.jp/

取材後記

宮崎県日向市細島にある富士シリシア化学株式会社日向工場。この工場を初めて訪れた時の率直な感想は“大きくて 綺麗な工場だなぁ”でした。

工場長の鵜飼さんの案内の元まずは工場見学。カレットに硫酸を加え作られるというシリカ。しかし それらはタンクの中で行われる工程。撮影は不可能の部分でした。更に製品となった合成シリカ。数百種あるとの事でしたが見た目は全て粉。カメラを通してもその違いは全く分からない事が予想され撮影は困難だろうと思いました。

そこで、今回の番組では多くの「ヘー」を入れ込む事に!シリカゲルの性能、吸収力の秘密。それを愛用していた立浪選手など(立浪選手はプロ野球キャンプの視察の為、丁度来宮)。シリカが我々の生活の色んな部分に使われている驚きを盛り込んでみました。

また、シリカを作る過程で作られる水ガラスが地中を固め 放射能漏れを止めたという話。前情報では富士シリシアの子会社の富士化学の水ガラスが東日本大震災の放射能漏れを止めたというものでしたが、富士化学によるとライバル会社の製品でした。なので、VTRでは富士化学の製品という風には作らず、水ガラスのすごさとして紹介しました。

タイトルの“魔法の粉”と入れた部分。工場長の言葉よりピックアップしたものですが、魔法というほど番組で描けたか、そこの所不足してしまったと、感じています。

担当 MRT 宮崎放送 温谷 禎康

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう