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新型ロケットを打ち上げよ! ~宇宙への新たな挑戦~

世界の宇宙ビジネスに本格参入する日本の切り札として、2020年度に打ち上げ予定の新型ロケット「H3」。

打ち上げ成功に向け、「世界一美しいロケット発射場」とも言われる鹿児島県の種子島宇宙センターも改修が計画されている。 日本の基幹ロケットは、衛星などを打ち上げる「H2A」と、国際宇宙ステーションに 物資を運ぶ無人補給機を打ち上げる「H2B」が運用されている。両機を合わせた打ち上げは35機中34機が成功し、約97パーセントの成功率を誇る。一方、1回の打ち上げ費用は約100億円で、世界水準より3割ほど高い。海外から衛星打ち上げを受注するビジネスに本格参入するには、成功率の高さを維持しながら費用を抑えることが必要で、「H3」はこうした背景のもと開発が進められている。

また「H3」の打ち上げには種子島宇宙センターの改修が必要だ。 大型ロケット発射場は完成から四半世紀が経ち、老朽化に直面しつつある。?4年後の打ち上げに向け、国家レベルの至上命題に取り組むJAXAの岡田匡史H3プロジェクトマネージャや、基幹ロケットの打ち上げを請け負う三菱重工業の二村幸基打上執行責任者ら、技術集団の挑戦に迫る。

<取材先データ>

<取材先データ>
会社名:JAXA(宇宙航空研究開発機構)
担当者:岡田匡史 H3プロジェクトマネージャ
住所:茨城県つくば市千現2-1-1
電話番号:029-868-5000

担当者:藤田猛 種子島宇宙センター所長
住所:鹿児島県熊毛郡南種子町茎永麻津
電話番号:0997-26-2111
HP:www.jaxa.jp
会社名:三菱重工業
担当者:二村幸基 打上執行責任者
住所:愛知県名古屋市港区大江町10
電話番号:052-611-2121
HP:https://www.mhi.co.jp

取材後記

“宇宙ビジネス”と聞いて、「ロマンがないな~」と思った人もいるかもしれません。
私はそのうちの1人です。「夢が無限に広がる宇宙で、なんでビジネスをするのか」と疑問でした。

しかし、取材を通して、「ビジネスができるほど、宇宙は身近な存在なんだ」と考え方が変わりました。
それは、失敗を経験しながら培ってきた日本の技術が脈々と受け継がれ、主力ロケットのH2AとH2Bが世界最高水準の打ち上げ成功率を維持できているからだと思います。

新型ロケットH3の打ち上げまで約4年。H3が私たちと宇宙をより近づける存在になることを願いながら、
これからもH3の開発を取材し続けていきたいと思います
担当:MBC南日本放送 岩崎 全智

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