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新たな変異株「オミクロン」水際対策で第6波は防げるか?

新たな変異株「オミクロン」水際対策で第6波は防げるか?

国内で2例目の感染が確認された、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」。

毎日新聞論説委員の元村有希子さんは、出演したRKBラジオ『櫻井浩二インサイト』で「水際対策で時間稼ぎをしている間にどれだけ準備ができるのかが重要」と指摘した。第6波は防げるのだろうか。

 

これから国内で感染者が広がっていくのでしょうか?

それは時間の問題でしょう。いま水際対策をすごく厳しくやっていますよね。外国人の入国はもちろん、海外から帰国した日本人に対しても制限を設けていて、その対応も早かったと思います。

日本はいま、感染がかなり抑え込めています。この状況で、オミクロン株の脅威というのは、外から入ってくるものに限られています。ということは、かつてのニュージーランドやオーストラリアのように、とりあえずは水際対策をきちんとやって、状況に応じて緩めていくという戦略が有効だと考えられます。

水際対策で時間を稼いで、その間にオミクロン株の性質をより正確にとらえ、ワクチンや飲み薬、医療機関の施策を整える。今どれだけ準備ができるかというのが重要です。

ただ、やはり盲点はあります。陰性証明やワクチン証明を持っている人であっても、たとえば、出発した国のPCR検査の精度が低ければ間違っていることもあるし、経由地で乗り換えて日本に入国する場合は、そこで感染するということもあります。

先月まで入国後の待機期間も短かったので、ひょっとしたらすでに市中で誰かにうつしているかもしれません。

オミクロン株はウイルス表面のスパイクタンパク質がかなり変異をしている?

30か所以上という、デルタ株の数倍の変異が起きています。これがどういう意味を持つかというと、もう融通無碍というか、あらゆる手段で人間の細胞の中に入り込んでくる怖さがあります。

実際に南アフリカなどでは、急速にデルタ株が淘汰され、オミクロン株に感染の主役が置き換わっています。つまり状況証拠としても、デルタ株よりうつりやすということです。

ただ、それが人間にとってどれぐらい脅威かということは、これから見極める必要があります。重症者や死者に関する情報がまだ少なく、感染はしやすいかもしれないけれど、重症化するリスクは低いのかもしれない、という専門家の声もあります。

そうすると逆に戦い方は変わってきます。もしかしたら医療逼迫のリスクはデルタ株より下がるかもしれません。とはいえ、蔓延すると社会経済活動が滞ってしまうので、それをどうするかという作戦に切り替える必要もあります。そこは、現時点では何とも言えません。

変異株によってワクチン効果はなくなる?ウイルスとの戦いはこれからも続く?

コロナウイルスは、もともと私たちが風邪をひく原因になっています。インフルエンザではない風邪をひいたときは、いちいち調べませんよね?それくらい、コロナウイルスに感染することは普通のことでした。

当たり前のことというか、社会が怖がってないという。「風邪をひいたら寝なさい、ひどいときは家で休んで、治ったらまた出ていく」という“付き合い方”を知っているウイルスです。

今は“新型”コロナウイルスで、致死率が高いために、どう向き合うかを学んでいる最中です。ひょっとすると、5年とか10年のスパンで見れば、これまでと同じ風邪を起こすコロナウイルスとして向き合うぐらいの付き合い方になっているかもしれません。

既にもう丸2年になりましたが、あと1年ぐらいは「変異株が入ってきた、ワクチンどうする、医療体制どうする」っていう、この繰り返しを続ける必要があると思っています。

ワクチン接種をめぐる格差の解決も課題

今回、発生源と言われている南アフリカは、ワクチン接種率が2割ぐらいです。

打ちたくない人が多いという考え方もあれば、打ちたくてもワクチンがないという状況もあり、先進国が2回分を確保したとか、3回目を義務化するとかやっている一方で「そのおこぼれにあずかれない途上国」があるということをまざまざと見せつけています。

だからグローバル化すればするほど、どこかの国の不幸や不運は絶対に波及するんです。

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2022.01.20
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