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ゲリラ豪雨に遭遇…雨宿りに絶対に逃げてはいけないアノ場所とは?京都大学に学ぶ豪雨・台風の防災知識

知恵を授けてくれるのは京都大学防災研究所 川池健司准教授。

1時間で50mmを超える激しい雨の事をゲリラ豪雨と呼びます。局地的に突然発生するため予測が難しく、大量の水が地下に流れ込み、あっという間に水浸しに。ゲリラ豪雨に襲われたらどこに避難すれば良いのか? 関西大学の調査によると、およそ6割の人が地下に避難すると答えました。

地下は安全なのか?京都大学防災研究所で検証しました。

この施設は階段の模型になっていて、ゲリラ豪雨で地下にどれだけ水が流れ込むか、再現し実験しています。

1時間に50mmのゲリラ豪雨が10分降った想定の水量を体験。傘は全く役に立たないレベルの雨です。滝のような水で階段かどうかも分かりません。実際にはお子さんや荷物抱えている場合も考えられるので、手が塞がっている状態も考えるととても歩ける状態ではありません。実際にこういう状況に出くわしたら、もっと階段を登りにくい状況も考えられます。停電していて電気が消えてしまっている、漂流物が流れてくる場合もあります。

まずは地下空間には近づかない事。もし地下にいる時は水が流れ込んできていない出口を探し、一刻も早く高いフロアに逃げるという事が重要です。地下街には必ず50m起きに出口が設置されています。ゲリラ豪雨に遭遇したら1フロアでも高い場所に逃げ込みましょう!

水が流れ込んできてドアが開かない!!そんな時、どうする!?

水害の時に地下室に閉じ込められてドアが開けられなくなり、脱出できずに亡くなったという事故が実際に起きています。では、浸水が何cmだったらドアを開けられると思いますか? 30cmの浸水なら、重たいですが、成人男性ならギリギリ開けられましたが・・

60cmの浸水だと扉はピクリとも動きません。なんと140kgほどの負荷か掛かっているそうなので大人でも開けることは出来ません。対処法は、浸水にすぐ気づけるようにドアを開けたままにしておく。地下にいて大雨が降ってきたときは必ずドアを開けておきましょう。

台風が発生したとき、ついやってしまう危険な行為

屋内にいるとついやってしまうのが「窓から外の様子を見ること」。実はこの行動とても危険です! 暴風は身近なものを凶器に変えてしまいます。暴風を想定した、秒速38m。一般的な窓に使用される、厚さ3mmのガラスで検証してみます。雨で濡れた雑誌を秒速38mで窓に打ち込むと、窓ガラスは粉々に! 風に煽られよく飛ばされてしまうビニール傘は、窓を突き破り、壁に刺さってしまいました。

窓のそばに立っているときにこのようなことが起きたら…考えるのも恐ろしい現象です。暴風の時はどうすれば良いのか? 大都市で起こる様々な災害を無料で体験することが出来る本所防災館の今村均館長に聞いてみました。

今村均館長「何が飛んでくるか分からず大変危険なので、家の中に居る時も戸締りをしっかりして、窓から離れて部屋の真ん中で過ごすようにしましょう。」

自宅にいても油断は禁物です。覚えておきましょう!

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