海辺に並んだビーチパラソル。強風に煽られ飛ばされる光景を目にしたことがあると思う。しかし、風速20mの風でもビクともせず、簡単に設置できるビーチパラソルを沖縄の小さな町工場が創りあげた。その名も「RyuPara(リューパラ)」(業者用32,000円。一般用5,980円)。金属加工の立神(たちがみ)鐵工所、上江洲正直(うえず まさなお)社長(45歳)が2年がかりで開発した。
「リューパラ」は砂浜に立てるポールの先端がドリル状になっており、折りたたみ式のハンドルを回すことで砂浜にじかに挿すことができる。さらにレバーを前後に動かすことで、ドリル付近から「返し」と呼ばれる金属の抵抗部材が突起する。この「返し」が砂中に食い込むことで横風や引き抜きでも簡単に倒れることがない。もともとこの「返し」の構造は、砂地でも太陽光パネルを設置できるようにと開発され特許を取得した技術で、それを「ビーチパラソル」に応用した。
現在、上江洲はハワイやオーストラリア、南米など、世界のリゾー地に向け販路を広げようとしている。沖縄の小さな町工場から世界へ!“メイドイン沖縄”の技術で世界に打って出る、上江洲の開発現場を追った。
「リューパラ」は砂浜に立てるポールの先端がドリル状になっており、折りたたみ式のハンドルを回すことで砂浜にじかに挿すことができる。さらにレバーを前後に動かすことで、ドリル付近から「返し」と呼ばれる金属の抵抗部材が突起する。この「返し」が砂中に食い込むことで横風や引き抜きでも簡単に倒れることがない。もともとこの「返し」の構造は、砂地でも太陽光パネルを設置できるようにと開発され特許を取得した技術で、それを「ビーチパラソル」に応用した。
現在、上江洲はハワイやオーストラリア、南米など、世界のリゾー地に向け販路を広げようとしている。沖縄の小さな町工場から世界へ!“メイドイン沖縄”の技術で世界に打って出る、上江洲の開発現場を追った。
■取材先
会社名:株式会社 立神(たちがみ)鐵工所
担当者:上江洲正直(まさなお)
住所:豊見城市金良342-1
電話:098-856-4546
その他:リューパラを購入できる店
ホームセンターさくもと(一般機リューパラ 5,980円 税別)
ホームセンターさくもとでは、高級機(32,000円)は卸売していません。代理店募集中だそうです。
会社名:株式会社 立神(たちがみ)鐵工所
担当者:上江洲正直(まさなお)
住所:豊見城市金良342-1
電話:098-856-4546
その他:リューパラを購入できる店
ホームセンターさくもと(一般機リューパラ 5,980円 税別)
ホームセンターさくもとでは、高級機(32,000円)は卸売していません。代理店募集中だそうです。
取材後記
工業高校を卒業して、腕一本で工場を立ち上げた社長の上江洲正直さん。17年前、工場の仕事は85%が公共工事の下請けだったという。技術には自信があるが、仕事は相も変わらず下請け作業。上江洲さんは「いつか自分の技術を活かしたオリジナルの製品を創りたい」と思うようになったという。
そんな時に転機になったのは、砂地における太陽光発電パネルの設置だった。通常は地面に杭を打ち込み、コンクリートで固定する。しかし、コストを抑えたいという施主の想いを受け、上江洲さんは四六時中、そのアイデアを考えたという。こうして生まれたのが、地中に埋まった杭から「返し」と呼ばれる金属の羽根を突起させる「ワールドパイル」と呼ばれる画期的な固定杭だ。これによりコストは大幅に削減されたという。この杭の金属加工には、上江洲さんの知恵と技術力が結集されている。根っからの技術屋がオリジナルなものを創り上げた瞬間だった。そして、その技術はビーチパラソル「リューパラ」へと引き継がれていく。
中小企業が知恵と技術でオリジナルの製品を創り、世界へ打って出る。妥協せずに製品の性能を高めていく。それは不具合のあったものをリコールで回収し、改善して納品する姿勢に現れていた。技術屋の“誇り”が、画期的な製品を生み出しているのだ。
世界のリゾートビーチで、沖縄発の「リューパラ」が開いている様子は、そう遠くない将来に見ることができるのでは…。上江洲さんの取材をして、ふと思った。
そんな時に転機になったのは、砂地における太陽光発電パネルの設置だった。通常は地面に杭を打ち込み、コンクリートで固定する。しかし、コストを抑えたいという施主の想いを受け、上江洲さんは四六時中、そのアイデアを考えたという。こうして生まれたのが、地中に埋まった杭から「返し」と呼ばれる金属の羽根を突起させる「ワールドパイル」と呼ばれる画期的な固定杭だ。これによりコストは大幅に削減されたという。この杭の金属加工には、上江洲さんの知恵と技術力が結集されている。根っからの技術屋がオリジナルなものを創り上げた瞬間だった。そして、その技術はビーチパラソル「リューパラ」へと引き継がれていく。
中小企業が知恵と技術でオリジナルの製品を創り、世界へ打って出る。妥協せずに製品の性能を高めていく。それは不具合のあったものをリコールで回収し、改善して納品する姿勢に現れていた。技術屋の“誇り”が、画期的な製品を生み出しているのだ。
世界のリゾートビーチで、沖縄発の「リューパラ」が開いている様子は、そう遠くない将来に見ることができるのでは…。上江洲さんの取材をして、ふと思った。
担当:RBC琉球放送 藤原廣進
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