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ひろゆきが教える「楽して生きるための1%の努力」~その2~

「2ちゃんねる」の開設者で実業家のひろゆき(西村博之)さんが2020年に発売した著書「1%の努力」(ダイヤモンド社)は累計40万部を突破するベストセラーになっている。仕事論、人生論として多くの人に参考になっているこの「1%の努力」について、ビジネスパーソンのリスナーも多いRKBラジオ『櫻井浩二インサイト』では、フランスの自宅から出演したひろゆきさんに詳しく話を聞いた。  

他人にはない武器を身につけることの重要性

ひろゆき:会社で出世したいのか、給料だけもらってダラダラ働きたいのかで、やるべきことが変わってきます。大学生でもグループでリーダー格になりたいのか、ただ組織に属していればいいのか、自分が何を目指しているかで、周りとの役割を決めていった方が楽なのではないかと思います。僕の場合は「頑張らなくても許されるポジション」を取ろうとしていました。真面目な人が遅刻したり締め切りを守らなかったりするとびっくりされるのですが、僕がそうしても「そういうヤツだもんな」で許されるんですよね。そういう人は社会から淘汰されるんじゃないかという意見もありますが、「こいつは遅刻するけど、面白い企画を持ってくるから会議に入れておくか」という“謎の期待感”を得られて、他の人が持っていない価値を手に入れることができるんです。

 

櫻井浩二アナウンサー(以下、櫻井):ということは、「他人にはない武器」を身につけるということですか?

 

ひろゆき:ほかの人がやっていないことで、社会に役立つ要素があるものです。例えば、本をたくさん読んでいる人は知識が多いし、最近どういう本が売れているのか、読まれているのかも分かるんです。

生き残る経営者に共通する特徴は「こだわりの強さ」

ひろゆき:生き残っている企業の経営者の特徴は「こだわりの強さ」を持っていることです。こだわらないでみんなと同じ判断をしている人って、会社員にしかなれないんだと思います。みんなと同じことを考えるなら、他の会社も同じことを考えるので、ライバルが増えて儲かりません。しかし、他の人が考えないようなことはライバルがいないので、すごく儲かるみたいな話をよく聞きます。だから、他の人がやらないことが探していく中で、こだわりが強くなるのだと思います。

 

櫻井:それは「2ちゃんねる」も?

 

ひろゆき:そうですね。匿名掲示板はそんなに儲からないし、やってもいろいろ言われちゃうよねっていうことで、日本で大規模な掲示板をする人はいなかったんです。その結果、TwitterやFacebookなどの海外のサイトが日本で使われるようになりました。そのことから、やっぱりライバルがいないところでやったほうが良いよねという結論になりました。

 

櫻井:誰もやってないということは、やりづらいということも考えられるのでは?

 

ひろゆき:やりたくないことを「ほかの人がやっていないから、私がやろう」というのはうまくいかないと思うんです。そもそもその物事が「好き」であるかどうか。好きならばそれをやっていても苦になりません。そう考えると、僕はトラブルが好きなんです。自分自身のトラブルではなく、人のトラブルを見るのが好きですよ。2ちゃんねるの掲示板の中でトラブルが起こったとしても、僕はその場を提供しているだけで当事者ではないので、客観的な視点でトラブルを見ることができます。

僕は最後に「トク」をしてしまう人生なんです

ひろゆき:コップの中に水が半分あったら、半分「しか」ないと考えるか、半分「も」あると考えるか、それぞれいると思うんですが、僕は圧倒的後者で、基本的に物事をプラスに捉えてしまうんです。だからすごく大きなトラブルが起きて大変な状況になっても「こんなに大変だから、これは後から笑い話になる」ってプラスに考えちゃいます。たとえ失敗したとしても、失敗という事実は変わらないので、さらに面白いエピソードを手に入れられたということでプラスですね。基本的に目の前にあることはプラスでしかないので、あるものをどう使うか?を考えることが大事だと思います。
 

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