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火事で避難時の注意点~焼肉「大東園」火災で100人以上が避難 福岡

福岡市博多区にある焼肉店で9日、火事がありました。
けが人はいませんでしたが、客や従業員など100人以上が避難するなど、現場は一時騒然となりました。
火災現場における避難の注意点を取材しました。


9日午後7時ごろ、福岡市博多区の上川端町にある焼き肉店「大東園本店」の従業員から、「テーブル席のロースターから火が出ている」と消防に通報がありました。

現場は繁華街・中洲に近い場所で、火は約1時間後に消し止められましたが、一時騒然となりました。

●目撃した人
「バリバリバリと音がして、下に落下物が落ちていました。繁華街で土曜日ということもあって人通りも多かったし、車も多い時間帯で、お店もちょうど繁盛している時間帯だと思うので、びっくりしましたね」

11日、火事があった焼き肉店を特別に取材させてもらいました。
火元となった4階部分は壁などが黒く焼け、焦げくさい臭いが残っていました。
店の社長は、日頃から避難訓練を行っていたため、客や従業員をスムーズに外へ避難させることができたと話します。

●大東園 徐晃生社長
「まず大きい声で叫んで『火が出てますので、(外に)出てください』と。今回このようなことが起こって、すごく反省しないといけないですし、前に進まなきゃいけないのですけど、本当に唯一の救いはけが人がいなかったことだと思います」

火災に遭遇した場合、どのように対応すればいいのか。
福岡市早良区の市民防災センターにある避難体験の施設です。

●記者リポート
「こちらでは、火災の煙の避難体験ができるということで、早速行ってきます。うわ、全然見えないですね」

煙の中で避難する際のポイントです。
ハンカチや洋服を使って煙を吸わないようにし、低い姿勢を保つこと。
次に、壁伝いで歩き、同じ方向に移動すること、途中で左右を変えてしまうと、出口にたどり着かない可能性があるそうです。
そして、浅い呼吸を忘れずに行うことが大切だといいます。

防災センターは、VRによる災害体験や動画配信などを通して、より多くの人に防災意識の向上を呼びかけていきたいと話しています。

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