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財津和夫、「TULIPの演奏は高校野球」だと嬉しそうに解説する

TULIP・財津和夫が、時には人の親としての心情を吐露する『グランドメゾン プレゼンツ 財津和夫 虹の向こう側』。今回は、「TULIPの演奏は高校野球」だと自ら力説し、また娘が嫁ぐ時の父親の心情を自らの経験を踏まえて語る。

TULIPのコンサートは高校野球だ!?

「TULIPの演奏は今も少年のように向こう見ずな部分が残っていて、男女の関係に例えるようなら、友達以上恋人未満の未知数のワクワク感があるように思います」というリスナーからのお便りに、財津の顔が思わずほころんだ。
財津によると、TULIPはいつも高校野球だと自ら例えてきた、と言う。「プロってうまい。演奏も何もかもそのきちっと完成した形を見ているわけで、プロ野球のようなもの。でも高校野球はハラハラドキドキ、憧れとか尊敬という気持ちじゃなく母性とか父性とかそんな気持ちで見ているわけです。この方(リスナー)の分析はぴったりです、ありがとうございます」

謙遜しているわけでもなく、ただ嬉しそうにしている財津の姿が印象的だった。

作る曲はロマンチックでも家族には意外とクール

次女の結婚が決まり、淋しいと呟き、良くため息をつく夫に対する対応を悩んでいるリスナーからのお便りに、財津が自身の経験を素直に語る。

「娘を持つ父親の気持ち、ですね・・・恋人のよう、初恋の人のような感じって言いますよね。本当に可愛いんです。僕にも娘がいるからわかりますけど、小っちゃい頃は本当に可愛い。朝から抱きしめて放したくないぐらい。だからこのご主人の気持ちは分からなくもないです」
「・・・でも、ウチの娘が結婚しましたが、その時僕の体力が弱っていたせいもあるんですけど、何度か少しウルウルしたものの、よく言われるように号泣するとか、結婚前からソワソワするとか、娘さんをくださいという挨拶の時に不機嫌になったりとかいう事は全くなく、スッと終わってしまいました」
「結婚して本当に良かったな、と思いました。独身だったら心配じゃないか、と安堵感の方が上回っていました」
「『瀬戸の花嫁』に歌われている位の時代の頃は嫁入りって大変だったでしょう。今は、核家族だから自由だけど、その分子育てはたいへんでしょうね」

以外と? クールな和夫お父さん。夫の情緒不安定な態度に悩んでいる、お便りを頂いたリスナーの参考になっていれば良いのですが、ハテサテ。

今日の一曲は、今回の話題に関連して「娘が嫁ぐ朝」。TULIP11枚目のシングルとして1976年4月(昭和51年)4月に発売された。財津が「僕自身が年寄りになった気持ちで作ったものです」と言っているように、当時まだ28歳(詞を書いた時点ではたぶん27歳?)の財津が想像の世界で<妻を亡くした男、その娘が嫁ぐ時の心情>を描いた作品。

次回の放送4月30日も、通常通り18時15分(午後6時15分)から。
楽器に関する話題をお送りします。

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