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「体育祭は10月が適している」5月、6月の開催に気候変動の専門家が“警鐘”

5月から6月にかけて運動会や体育祭の練習中に児童・生徒が体調不良を訴えるケースが近年増えています。気候変動の専門家は「10月が適している」と警鐘を鳴らしています。


◆高まる熱中症リスク
九州大学・竹村俊彦教授「地球温暖化は今後も進行していくことが予測されていますので、5月中旬と下旬で熱中症が起こる頻度も高まり、規模も悪化していくと考えられます。命が一番優先されることは当たり前ですので、その命を脅かすような状況の行事を無理やり行う、日程がそこしかないから行っていくのは再検討した方がいいと私は考えております」

福岡県糸島市の高校で6月1日、体育祭の練習をしていた23人の生徒が熱中症の症状で病院に運ばれ、3人は一時、重症でした。この時期はに30℃以上の真夏日になる日も少なくありません。運動会や体育祭を5月から6月にかけて開催する学校が増えているものの、気候変動の専門家は、屋外の行事に適した季節とは言えなくなってきていると指摘します。


◆「10月中旬から下旬が適している」
竹村教授は、近年の気象条件を考えると運動会や体育祭は10月の中旬から下旬辺りが適切だと話しています。

九州大学・竹村教授「9月も残暑が厳しくて熱中症の危険性があります。今後の地球温暖化のことを考え、気温の点から言うと西日本は10月の中旬から下旬あたり、そのあたりが快適に運動して先生も熱中症に気をつかう必要もない適した状況です」

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