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新型コロナ感染者数 前週より増加 医師は「無症状や軽症の人が気づかず広げているケース」を指摘 福岡

福岡県が発表した1週間の定点把握の感染者数は、前の週の1.19倍に増加しました。 新型コロナに加えて、インフルエンザや子供がかかりやすい夏かぜのひとつ「ヘルパンギーナ」の感染者も増加傾向となっています。

福岡県の発表によりますと、今月10日から16日までに県内198の医療機関から報告された新型コロナの感染者は、前の週より412人増加して2560人でした。1医療機関あたりでは12.93人で、前の週の1.19倍に増えています。

 

一方、佐賀県では39の医療機関から899人の感染報告があり、1医療機関あたり23.05人と前の週の1.50倍に増えています

「感染者は確実に増えている」

北九州市立八幡病院の伊藤重彦名誉院長によると、5類に移行する前には1人、2人だった新型コロナによる入院患者が、現在は約10人に増えているといいます。

北九州市立八幡病院 伊藤重彦名誉院長
「北九州地域でも確保しているベッド数のうち、約8割は今新型コロナの患者で埋まっているわけですから、これはかつて「第8波」と呼ばれる流行時期の病床の利用率と同じくらいです」

インフルエンザ・ヘルパンギーナも流行

現在入院している人の多くは軽症者で、医療機関はひっ迫していないものの感染者は確実に増えているといいます。マスクを外す場面が増えたことで、インフルエンザや夏かぜの「ヘルパンギーナ」も流行しています。

北九州市立八幡病院 伊藤重彦名誉院長
「感染していることに気がつかないで、無症状あるいは軽い症状の人がマスクをつけずに歩いたら、その周囲にいるひとが感染する。そういうことによって今感染者が増えているという状況です」

伊藤重彦名誉院長は、感染した人が周りにうつさない対策が必要だと話します。

北九州市立八幡病院 伊藤重彦名誉院長
「人にうつさないためにマスクをつけるわけですから、当然感染者はつけなくてはいけないし、熱がある人、のどが痛い、鼻水が出ている人は、その前週よりも1割か2割マスクをつける時間と回数を増やしてほしい」

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