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図書館を超えた文化のパラダイス!?九州でトップクラスの蔵書を誇る福岡市総合図書館の魅力を徹底解剖!

福岡市総合図書館の裏側に迫る

そこにいるだけで、ゆったりとした静かな時間が流れ日常を忘れさせてくれるような空間…それは…九州でもトップクラスの蔵書を誇る福岡市総合図書館。
福岡タワーのすぐ近くにあって、数多くの貴重な郷土資料も満載。みなさんおなじみの図書館、その知られざる裏側に迫る!

 

一階のポピュラー部門エリアには小説や実用書などの一般書籍がおよそ12万冊。
雑誌も主婦向けの一般誌はもちろん、ちょっとマニアックなホビー誌もあって、バックナンバーも充実している。

 

2階には専門的な図書が分野別に並んでいて、より詳しい研究資料を探すことができる。
また、郷土資料のエリアでは地元・福岡に関連する書籍だけでなく古文書や地図など貴重な歴史資料が揃っていてなんとあのシティ情報誌も創刊号から郷土資料として並んでいる。

 

なんと、この図書館の中に立ち入り禁止の場所があって、130万冊以上ある本の半分がそこに隠されているという!

図書館を支えるボランティアスタッフのたち

ボランティアスタッフたちが取り組んでいる作業はなんと壊れた本の修繕!長年使われて、外れたりズレたりしたページを糊で貼ったり針と糸で丁寧に縫い合わせしたりして補修するのだ。
また福岡市総合図書館は、市内11カ所にある分館の本や資料を取りまとめ、補修作業なども行って各図書館へと送り出している。
 

さらにバックヤードにはもうひとつ大きな書庫があり、市内の登録団体に向けてまとめて図書を貸し出している。
たとえば公民館や保育園、放課後児童クラブに高齢者施設など、20人以上の利用者がいる場所へと希望する図書を定期的に運んでいる。

本だけじゃなく映像もスゴい!?

ところで、分館を合わせると200万冊にも及ぶ図書館の中に広がる立派な映像ホール。
古き良き時代の映画館の雰囲気が漂うぜいたくな空間だ。

 

チケット売り場を見てみると大人600円でも格安だが・・・
市内在住65才以上は何と300円の激安価格!

 

映写室をのぞくと・・・
「ニューシネマパラダイス」さながらにノスタルジックな雰囲気でフィルムが回っている。
映像管理のスペシャリスト・松本圭二(けいじ)さんは、およそ3500本にも及ぶ映像フィルムの状態を一本一本チェックして保管・管理している。
 

デリケートなフィルムを保存するためには温度と湿度の管理が重要で、室温を3段階で調整。
最初は17℃設定の部屋から10℃設定の部屋に移して、徐々にフィルムをクールダウン。そして長期保管をする収蔵庫は、冷蔵庫並みの室温だ。
 

ここフィルムアーカイブは、2020年まで30年間続いた「アジアフォーカス・福岡国際映画祭」がスタートした頃に、アジア映画の保存拠点を目指して作られた。
そのため収められている作品は、日本やアジア諸国の映画が中心で、アジアが世界に誇るお宝フィルムも保管されている。

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