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BRT専用道路が復旧 ダイヤどおり初運転の「日田彦山線BRTひこぼしライン」から見えた景色

JR日田彦山線のうち九州北部豪雨で被災し、不通となっていた区間がBRT=バス高速輸送システムで運転を再開します。開業を直前に控え、運転シミュレーション訓練が行われました。

ホームで列車からバスに乗り換え


「出発します」運転手の掛け声で走り始めた日田彦山線BRTひこぼしライン。福岡県の添田駅から大分県日田市の夜明駅までの区間を専用のバスで結びます。25日、始発から最終まで実際のダイヤに合わせて運行する運転シミュレーション訓練が行われました。

RKB三浦良介記者
「JR添田駅です。列車とBRTの乗り換えは同じホームで行う『対面乗換方式』が採用されています」

24駅を新設


運行本数は鉄道の時より10本増えて32本。添田駅から日田駅までの12駅に加え、住民からの要望をもとに学校や病院、市役所の近くなどに新たに24の駅を設けました。

RKB三浦良介記者
「彦山駅に到着しました。ここからはBRTの専用道を走ります」

4・4キロのトンネルを抜け東峰村に


線路を撤去して整備されたBRT専用道は添田町の彦山駅から東峰村の宝珠山駅までの全長14.1キロ。東峰村は九州北部豪雨で大きな被害が出たエリアです。トンネル約4.4キロの釈迦岳トンネルを抜けると、東峰村の筑前岩屋駅に到着します。

7月の大雨で崩落した道路も復旧

7月の記録的な大雨では筑前岩屋駅付近で専用道の一部が崩落する被害が出ましたが、復旧作業は完了し、28日の開業日には間に合いました。ひこぼしラインの開業を沿線の住民も楽しみにしています。

東峰村の住民
「乗ってみたいですね。駅が増えたから便利になると思います」

列車より長い所要時間 運賃は同額か安い区間も

添田駅から日田駅までの所要時間は約1時間32分で列車の約56分よりは時間はかかりますが、運賃はこれまでの列車と同額で、一部の区間は列車より安く利用できます。

6年かけ復興のシンボル


26億円の復旧費用と6年の歳月をかけて開業する日田彦山線BRTひこぼしライン。東峰村を中心とした九州北部豪雨被害からの復興のシンボルとして走り出します。

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