PageTopButton

どぶろくは出島生まれ~若き醸造家夫妻の夢~

白くて、とろーり、独特の食感…。どぶろくは古(いにしえ)から作られている日本のお酒。けれど今、その良さを知る人は多くないのが現実です。
そんなどぶろくの醸造所がこの春、長崎市出島に誕生しました。
街中の小さな小さな醸造所、芳扇堂(ほうせんどう)。扇の文字を店名にいれたのは、出島生まれのどぶろくだから。そこには若き醸造家夫妻の想いと夢が詰まっています。

出島は江戸時代、日本のどこよりも新しい文化が集まり、日本独自の文化を海外に発信する場所でした。そんな歴史のドラマもどぶろくに込めました。
そしてどぶろくに使う原料は米だけではありません。形がいびつだったり、取れすぎてしまったり・・・そんな理由で廃棄されてきた地元長崎の野菜や果物を使ったどぶろくも作り、それがまた人気です。

醸造家の夫、日向勇人さん(30)は福岡出身。サラリーマンを経て、酒造りの道へ。
自分が作るどぶろくだけでなく、日本酒全般の良さを伝えたいと、店の奥に隠れ家のようなBarも作りました。6人座れば満員御礼の小さなBar。女将は妻の咲保さん(30)、こだわりの酒器で味わう日本酒はまた格別です。
アイディアのひらめきは、仕事終わりの晩酌から。
仲良し夫妻のどぶろく物語、きっと呑みたくなります。
 

(制作:NBC長崎放送/宮路 りか)

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう