福岡県民が「ごぼう天」が好きなのはなぜ? 福岡のうどん食文化を調査!
福岡の「なぜ」をジョナサン・シガーが外国人目線で探る「ジョナサンのWhy Fukuoka People!?」今回は「なぜ福岡県民が”ごぼう天”を好きなのか?」に迫ります!
なぜ「ごぼう天うどん」が好き?街頭インタビュー
街で「うどん店でごぼう天を注文する?」のアンケートをとったところ、なんと100人中92人の方がごぼう天を注文するという驚きの結果に!インタビューでは、「ごぼう天の歯ごたえが好き!」「昔からあるから」「ごぼうを揚げたらうまいのを他県の人は知らないんじゃないか?」「うどんだしとごぼうの相性は完ペキ!」と、とにかくごぼう天好きな福岡県人が続出!
ごぼうを盛んに食べるのは日本だけ⁉
ごぼうにはどんな栄養があるのか?またうどんとの相性はどうなのか?中村調理製菓専門学校の黒木先生にお話しを伺いました。
ごぼうには体の熱と毒素を解消する効果があり、他国では薬として使用されることも。しかし、ごぼうを食用として盛んに使うのは日本だけとも言われています。特に食物繊維が豊富で、コレステロールや塩分などの吸収を抑制させてくれる効果もあります。
それに加え、やわらかいうどん麺に歯ごたえのあるごぼうとサクサクの衣は相性抜群!
ごぼう天うどんの発祥店はどこ?
そもそも、なぜ「ごぼう」がうどんの具材になったのか?また「ごぼう天」はいつ誕生したのか?博多のうどん文化に注目し、証言や文献などを集めている福岡市博物館の松村さんによると…ごぼう天の始まりは天神の「乙ちゃんうどん」といううどん屋さん。明治後期から昭和初期に天神で人気のうどん店だったのですが、戦時中の食糧統制で昭和18年(1943年)に閉店したのだそう。店先でいわし天・いも天・ごぼう天などの天ぷらを揚げてうどんにのせて提供したのが始まりで、その中でもごぼう天は大人気!いつのまにかうどんに欠かせないトッピングになりました。「乙ちゃんうどん」は、博多の文化をまとめた本にも書かれおり、博多の味として紹介されていました。
「乙ちゃんうどん」から受け継がれる味
新しく生まれゆく「天神の街」でスープの味を受け継いだのが現在も残る「因幡うどん」。創業者の杉さんが戦後、昭和26年「乙ちゃんうどん」の味を復活させたいと「因幡うどん」を創業。「乙ちゃんうどん」の味を再現したと言います。
創業者を知る店長の森口さんのお話によると「乙ちゃんうどんの味に少しでも近づけたいと努力し、今の味に至った」とのこと。もちろん因幡うどんでも一番人気は「ごぼう天」。ごぼう天がダシに溶け柔らかくなった状態が美味しいとのこと。みなさんも是非一度ご賞味あれ。
〇因幡うどん 渡辺通り店
福岡市中央区渡辺通2-3-1
(092)711-0708
◎ジョナサン・シガー
RKB毎日放送「タダイマ!」では「ジョナサン・シガーのWhy Fukuoka people!?」のレギュラーリポーターとして、県外の人が福岡に来た時、不思議に感じる“福岡あるある”について調査する特集を担当。「ジョナサン・シガーのWhy Fukuoka people!?」は、情報ニュースバラエティ「タダイマ!」の人気特集である。
放送:2023年10月31日(RKB毎日放送 ごご3時40分 タダイマ!内)
おことわり:掲載内容は放送当時のものです
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