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「オンライン×1対1×好き」という伴走スタイルで、不登校の子どもたちの「心」と「探究」をサポート。100人100通りのオンライン家庭教師「夢中教室WOW!」の挑戦

不登校の子のためのオンライン家庭教師「夢中教室WOW!」を運営するワオフル株式会社。2020年に開校し、現在在籍する伴走先生は50人以上、これまで200人以上の子どもたちに伴走してきました。家庭教師といってもテストのための5教科学習を教えるわけではく、その子ならではの「好きなこと」を見つけ探究するオーダメイド授業が特徴です。


学校が合わなくても、生きづらさを感じたり、自分を否定する必要なんてない。

「この世界は面白いんだ」と笑顔になれる子どもが増えてほしい。


という想いで、お子さま・ご家庭と3年間向き合ってきました。そんな夢中教室を立ち上げたの経緯や授業づくりにかける想いまで、代表取締役社長の辻田寛明からお伝えいたします。


ワオフル株式会社代表 辻田寛明(つじたひろあき)


小学生との出会いがきっかけとなった、夢中教室WOW!の始まり

ワオフル株式会社は、私が新卒2年目の時に立ち上げた会社になります。そのきっかけには、とある小学3年生の女の子との出会いがありました。


その子は学校に行かずにお母さんが働くオフィスに来ていて、私はそこでその女の子と出会いました。子どもと仲良くなるのが得意な私は、あっという間にその子と仲良くなりました。楽しそうに自分の好きなことを語ってくれる、とても素敵な子です。


ところが、ある時を境に、その子はオフィスに来なくなり、家に閉じこもってしまうことになりました。悪気のない大人の言葉が、その子にとって苦しい、そんなことがあったようです。


その子は、ASD(自閉スペクトラム症)の特性が強く、人への不安を抱えやすいところがあり、外への恐怖感が日に日に増してしまっていました。「学校にも行けず、自分はダメだ」と自己否定をしていると、彼女の母親は伝えてくれました。


しかし、私の前で見せてくれた笑顔や優しさも、その子の素晴らしいところはたくさんある。すでに素敵なものをたくさん持っているのに、自己否定せざるをえない状況になっていることがとても悔しくてたまりませんでした。


だから、家から出るハードルが高くても届くような、また笑顔になれて、生きる喜びを感じれる機会を作ろう。そう決意したのが夢中教室の始まりです。



家族以外の第三の大人と1対1で密な関係性を築く「夢中メソッド」

自己肯定感が下がった子どもたちが、「生きることは面白い」と感じ、明日を笑顔で迎えられるようになるためには何が必要なのか?論文を読み漁り、多くの支援者や不登校当事者、ご家族にヒアリングを重ねた結果、「受け入れてくれる人・居場所」と「自分が大切にしたい軸」が見つかることが鍵を握るのではないかという仮説に行きつきました。


そこで、①オンライン、② 1対1、③自分の好きなことの探究、という3つの要素を夢中教室では土台として置いています。


家から出られないなら、安心できるお家から、場合によっては画面に顔が出さなくても大丈夫な「オンライン」を使うことで参加ハードルが下げられます。


また、自分を否定しない心優しい「家族以外の第三の大人」と「1対1」で密な関係性を築いていくことは、社会の中に自分を受けれいてくれる人がいるんだという安心感につながり、やがてそれは自己受容へとつながります。


そして、その大人が、その子が本当に心がわくわくするものを見つけるのを手伝い、好きを通して新しいことに挑戦したり、他者から認められる経験を積むことで、自分の軸がはっきりしていきます。そんな寄り添いと伴走を、子どもにしていくことが、子どもが新しい一歩を踏み出すきっかけとなるのです。



この要素が揃った状態で、子どもの今の状態をしっかり見極め、一歩ずつその子にあったステップを乗り越えていく。そこから、徐々に自己肯定感が温まっていく。これが夢中教室の根幹を作る「夢中メソッド」と呼ばれるものになっています。


「息子がこんなに他の人と話したのは見たことがない」。親御さんの言葉で「オンライン×1対1×好き」というスタイルの可能性を確信

とはいえ、理論ができたとしても、子どもたちに届き、本当に効果があるものでなければ意味がありません。そして立ち上げた当初はまだ実績も信頼も何もありません。知り合いのつてを当たったり、チラシを配り続けていった結果、夢中教室を試してみたいという初めてのご家庭さんと出会いました。


その子は当時小学2年生の男の子で、数字や将棋への興味がとても素晴らしい子でした。ただ、人とのコミュニケーションは苦手で、学校へは長らく足を運んでいない子でした。


その子が小2の時に作った素数表


その子とのZoom授業の様子


その子との初回の体験授業が終わったとき、大丈夫だったかとてもドキドキでしたが、お母さまから「息子がこんなに他の人と話したのは見たことがない。ぜひ続けたい」とお言葉をいただき、この「オンライン×1対1×好き」という伴走スタイルの可能性を確信できました。本当に嬉しくて、昨日のことのように鮮明に今も覚えています。


「伴走先生」という仲間を増やし、一人でも多くの今苦しむ子どもたちに届くように

初めは一人で立ち上げた事業ですが、1対1で向き合う家庭教師モデルである以上、事業を拡大する上では新しい先生や、事業を支えるメンバーの存在が不可欠です。


そんな中、先行きの分からない会社に、事業ビジョンへの共感だけで、これまでのブライダル業界の仕事を辞めて、入りたいと言ってきてくれた人がメンバーに加わり、2021年には新しい先生の採用にも踏み切るようになりました。


最初のメンバーとして入り、伴走先生代表をつとめる宮本(右)


夢中教室ではいわゆる家庭教師のことを「伴走先生」と呼び、子どものことを否定しない心優しいマインドセットを持つ人を採用しています。生徒数の増加に伴い、今は約50人の伴走先生が在籍してくれています。


子育て中の元学校教員や、現役コピーライター、ハンガリー在住中など、多様なバックグラウンドの伴走先生たちが集まり、それぞれが担当する子どもたちに日々向き合い、楽しい授業を展開してくれています。


本気で楽しく子どもたちに向き合ってくれる伴走先生たちは、何にも変え難い最高の仲間であり、集まってきてくれたことに感謝しかありません。


伴走先生たちの学び合宿も開催


心の状態も好きなこともみんな違う。100人100通りの伴走教育への挑戦

夢中教室は現在200名を超える生徒たちに入会いただいています。子どもの「心の状態」も、「好きなこと」も、100人100通りです。関係性を丁寧に築くことに注力する場合もあれば、「好きなこと」をいかにアウトプットしていくかを生徒と一緒に模索する場合もあります。


生徒の探究の事例でいくつか紹介すると、土偶好きな子は、好きな土偶ベスト10を記事にまとめたり、YouTubeチャンネルを作って自分が好きな鉄道の駅の紹介動画をつくった子もいます。大阪城をマインクラフトで再現した子もいれば、LINEスタンプを作って販売した子もいます。


駅の紹介動画作成の様子


好きを通して、「こんなことができるんだ!」「伝えるって面白い!」そんな小さな成功体験を積み重ねていくことが、次第に自己肯定感が温まり、社会とつながる喜びにつながる。そんな場面がたくさん見られるようになりました。生徒が通信制高校に進学するようになったり、新しいリアルな居場所が見つかったり、嬉しい形で卒業していく生徒もたくさん出るようになりました。


また、保護者さまからも、

「先生のことが本当に大好きで、不登校を楽しく過ごせるようになった」

「自分のことを好きと言えるようになったことが本当に嬉しかったです」

「家族以外とリラックスして話せるようになり、外でも受け答えができるようになってきました」

など嬉しいコメントをたくさんいただきます。満足度も80%以上で、平均継続期間も1年以上となっているのは、本当にありがたい限りです。




「受け入れてくれる人」と出会い、「自分が大切にしたい軸」が見つかっていく100人100通りの伴走教育の可能性はまだまだ計り知れないでしょう。これからも、この伴走教育の可能性を信じ、夢中教室の拡大に取り組んでいきたいと思います。


不登校問題への挑戦とワオフル株式会社の使命

文部科学省の調査結果によると、2022年度の小・中学校の不登校生徒数は前年度から約5万人増え、過去最多の29万人越えとなりました。保健室登校や、学校に通ってはいても教室に馴染めない子はこの数字に含まれないことも多いため、「学校が合わない」と感じている子どもの数は統計上の数字よりもはるかに多いと言っても過言ではないでしょう。


ワオフル株式会社を立ち上げた3年前の2020年も、不登校の子が約18万人になり、年々増えているとニュースになっていました。


スマホの登場や働き方の変化など、社会は大きく変わっている一方で、日本の教育は高度経済成長期の「言われたことを正しく行う」ための画一的教育から多くはまだ変わっていません。不登校の子どもたちは、そんな既存の学校教育への「SOS」をあげているとも捉えられるのではないでしょうか。


不登校の子どもたちの中には、家から出るハードルが高くなったり、学校の代わりとなる居場所と出会えず、自己肯定感が下がってしまっている子どもも少なくありません。しかし、夢中教室の伴走によって、自己肯定感が温まり、新しい一歩を踏み出していった子どもたちと私たちはたくさん出会ってきました。これからも夢中教室は前に進み続けます。一人でも多くの子どもたちが、もう一度明日にワクワクできるように。




■代表:辻田寛明

茨城県つくば市生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科修了。学生時代、東南アジアの貧困研究のなかで笑顔に絶えない子どもと出会う反面、キャリア教育を通して出会った日本の中高生たちが抱える生きづらさに問題意識を覚え、「幸せ」とは何か考えるようになる。2019年、株式会社ボーダレス・ジャパンに入社。1年間のビジネス経験を経て、2020年、ワオフル株式会社を創業。不登校専門のオンライン家庭教師「夢中教室WOW!」を展開する。


■夢中教室WOW!:サービス概要

サービス:オンライン家庭教師

対象:小学生~高校生 

価格:3,850円/60分+月々システム利用料500円(入会金・退会金無し) 

コース:①月4回コース ②月2回コース

授業方法:オンライン(Zoomを使用) 

体験授業:無料体験3回まで実施 

URL:https://wowfull.jp/


【会社情報】

会社名:ワオフル株式会社

設立:2020年9月

本社:福岡県福岡市東区多の津4-14-1




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