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「目指すは高校日本一」自動車整備で速さと正確性競う 同級生2人が挑む全国大会 福岡・筑紫台高校

高校生が“ものづくりの技術”を競うコンテストの自動車整備部門の全国大会が、12日に北九州市で開催されます。この大会に福岡県の同じ高校から2人の高校生が出場します。目指しているのは、ともに優勝です。

福岡県代表は女性の金子さん

「ジャッキ上げます」「パットの測定を行います」

1人で自動車をジャッキアップしているのは女子生徒。ホイールを外して、タイヤとブレーキなどを点検していきます。筑紫台高校自動車科3年の金子歩雅(ゆや)さんは、同級生の宮本翔さんとともに、北九州市で12日に開かれる高校生ものづくりコンテスト・自動車整備部門の全国大会に出場することになりました。この練習は、全国大会の課題の一つ、実際に整備工場で行われる自家用車の「12か月点検」をするもので、早さと正確さが求められます。男子ほどの腕力がない分、慣れるのに苦労しました。

筑紫台高校自動車科3年 金子歩雅さん「最初は大変だったけど、ずっとやってたんでもう今は全然。作業中は気を抜いたら事故につながるので、集中して他のことは考えないようにしてます」

同級生・宮本さんも全国大会へ

全国大会では、エンジンの故障の原因調査やエンジン部品の直径や曲がりを100分の1ミリ単位まで測定することなども課題です。

「エンジン始動しません。高電圧の確認をおこないます」

このエンジン故障探求作業では、エンジンの不調の原因を制限時間内に発見しなければなりません。様々なテスターや工具を使って、エンジンの状態を手際よく確かめていきます。

筑紫台高校自動車科3年 宮本翔さん「スポーツのような派手な作業はあまりないかもしれないんですけど、より繊細で深い競技だと思っています」

「全国優勝してきます」ライバルの2人

実はこの筑紫台高校、自動車整備部門では福岡県大会を5連覇している強豪です。全国大会での活躍を、同級生や後輩も期待しています。

3年生部員「同じ3年生として、大会に出るからには頑張ってほしいですね」
2年生部員「絶対勝ちますね。間違いなくフレンドリーで接しやすいです」

コロナ禍で全国大会は2年間開催されなかったこともあって、金子さんも宮本さんも意気込んでいます。

金子歩雅さん「去年12月ごろから毎日放課後、練習頑張ってきたんで、全国優勝してきます。(コロナの影響で2年間大会が開催されず)出たくても出られなかった先輩方もいるので、その気持ちも背負って頑張ります」
宮本翔さん「自信はあると思います。優勝を狙いたいです」

「全国大会優勝」という目標は、2人の実力なら遠い夢ではありません。

筑紫台高校教諭 吉野貴幸さん「(全国大会では)1位と2位で頑張っていきたいと思います。日本というよりも世界を目指せという形で頑張ってもらいたいと思っているところです」

仲間からの熱い応援と期待を胸に、筑紫台高校の2人が全国大会に挑みます。

部員全員で「全国優勝、頑張るぞー! おー!」

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