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問われる市長の認識 職員が申し立てた“パワハラ疑惑発言”に 「相手が(パワハラと)とらなかったらどうなるの?」

福岡県宮若市の塩川市長が、部下にパワハラ行為と疑われる行為をしていたとして、複数の職員が市の公平委員会に改善を申し立てた問題。塩川市長は一連の発言についておおむね認めています。一方で、パワハラについての認識を問われると「相手次第」とも受け受け取れるあいまいな発言に終始しました。

育休取得に関する発言も?


さらに、塩川市長は市職員の夫婦が育休を同時に申請した際は、「2人で同時に取得する必要があるのか」と発言したとされています。

一連の発言について塩川市長は・・・


塩川秀敏市長は、28日、取材に応じました。

塩川秀敏市長
「この人とは信頼関係があるし人間関係があると思った人に対しては厳しく言ったことは事実。こうあってもらいたいという願いで言っているわけですから、それはあくまでも相手がパワハラと取ればパワハラだし」

一方、「相手がどうとるかを大事にしたい」とも発言。「記者に対し相手が(パワハラと)とらなかったらどうなるの?」と質問する場面もありました。

県立高校の教諭から政治家に


塩川氏は宮若市出身の75歳で、県立高校教諭などを経て2007年に県議会議員に当選し、4期目途中の2021年に辞職。その後、出馬した去年の宮若市長選の際にはこんな発言をしていました。

塩川秀敏氏(2022年年3月)
「職員にとって楽しくない、行きたくない職場で住民へのサービスができるのか。これも役場のOBの方の強い意見でした。これも大事です。こんなことでいいのかと」

去年3月の就任直後には「職員一人ひとりの個性の花が咲きほこり、自ら挨拶ししっかりした返事が飛び交い、市民目線で、市民主役の市役所づくりをお願いした」と訓示したことが市のホームページに掲載されています。

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