問われる市長の認識 職員が申し立てた“パワハラ疑惑発言”に 「相手が(パワハラと)とらなかったらどうなるの?」
福岡県宮若市の塩川市長が、部下にパワハラ行為と疑われる行為をしていたとして、複数の職員が市の公平委員会に改善を申し立てた問題。塩川市長は一連の発言についておおむね認めています。一方で、パワハラについての認識を問われると「相手次第」とも受け受け取れるあいまいな発言に終始しました。
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複数の市職員が改善申し立て
その市長に対し、市の職員は27日付で宮若市公平委員会に職場環境の改善を申し立てました。申し立ての中には、今年5月に「私と働くのであれば家族と訣別するよう家族に伝えなさい」などと発言し、深夜まで職員を拘束し残業を強要していたという内容も含まれています。
塩川秀敏市長(28日午後)
「パワハラになるかならないかは、感じた人がパワハラと感じたらパワハラになるかもしれませんけど。相手の人がパワハラだと感じて何も私の言葉がそういう風に取られればそれだけの関係しかなかったので、すみませんというしかない」
市の関係者「信頼関係を築けていない」
市長の言動について、市の関係者はこう証言します。
市の関係者
「市長が日常的に業務の中でご自身が少しでも意に反するようなことがあれば叱責することが非常に多々あります。大半の職員が信頼関係を築けていないという認識です」
問われる市長の認識
厚生労働省はパワハラについて、優越的な関係を背景とした言動で、業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの、就業環境が害されるものと定義しています。優越的な立場の市長が、職員との関係や感じ方に任せて発言していいのか、塩川市長の姿勢が厳しく問われています。
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