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夢をつかむグラブ

2022年に福岡から鹿児島へ移住したグラブ職人の上門健さん(38歳)。名前から着想を得た「gate up」という屋号を掲げたのは、鹿児島県大隅半島の大崎町。人口12,000人ほどの小さな町に、男女を問わずソフトボールや野球のチームが多く存在。かつては日本一に輝いたソフトボール少年団もあり、プロ野球選手や女子ソフトの日本代表選手を輩出している野球の町だ。


上門さんが作るのは、フルオーダーメイドのオリジナルグラブ。選手の好みやプレーの癖をグラブづくりに反映し、手の平の形や指の一本一本に合わせて丁寧に縫製・微調整している。時には製作途中でキャッチボールを提案して使い心地を確かめてもらうことも。革の裁断から縫製、仕上げまですべての工程を一人で行うため、グラブの製作は一日に一個が限界だ。軽く、馴染みが良く、なにより捕球時の感触がいいと評判は高い。

 

「お客さんの顔を見て、生の声を聞いて作っていることが“使用感の違い”になっているのかも知れない」と上門さんは話す。野球の町にやってきた、オーダーグラブ職人の日々を追う。

 

(制作:MBC南日本放送/高比良 有城)

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