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食堂の光(ヒカル)

「ぼくが誰かの希望の光になりたい」
熊本市にある「地域食堂 ボンドカリー」で働く重山光(ヒカル)さん(39)の言葉です。


本格的なカレーが味わえるこの食堂で働くのは光さんをはじめとした自立訓練施設「100年ボンド」の利用者たち。光さんは学生時代に統合失調症と診断されて以降、人間関係に悩みながら職を転々とし、引きこもっていた時期もありました。


そんな自分を変えようと飛びこんだ世界で出会ったのが、食堂の代表を務める遠藤眞一郎さん(39)です。遠藤さんはかつて自らも人間関係で苦労した経験があり、同じような気持ちを抱える人たちの手助けになりたいと、シェフとしての経験を活かして「ボンドカリー」を立ち上げました。


賃金は、できることが増えると上がっていくランクアップ制を導入。最大時給は1500円。スタッフのやる気を駆り立てる環境づくりを実践しています。店のオープン準備から携わってきた光さん。チラシ配りを提案して客を呼び込み、接客、電話応対など少しずつできることが増えていきます。

 

そして目標ができました。「目指すのは、店長です」
時には職場の仲間とぶつかったり、時には精神的に疲れて休んだりしながらも、遠藤さんに支えられて一歩一歩進んでいく光さんの半年間を追いました。    


(制作:RKK熊本放送/山本 修平)

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