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名店仕込みの串焼きとオリジナルの燻製で魅せる焼鳥店

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福岡市内には名店「焼とりの八兵衛」の卒業生の店がいくつもありますが、赤坂の「焼とり いぶし坐」にも注目です。“八兵衛ゆずり”の備長炭で焼き上げる焼鳥と、店主・伊藤司さんこだわりの燻製を堪能できます。

いぶし坐の外観 いぶし坐の内観

早い時間から人で賑わう「いぶし坐」。築70年ほどの古き良き建物を生かした店内は吹き抜けになっていて、見上げると糸島の木を使った大きな梁が見事! 趣と解放感があり日々の喧騒を忘れてくつろげます。カウンターの奥にはテーブル席も並んでいるので誰と訪れても安心ですね。

いぶし坐の店主

伊藤さんは「八兵衛」で12年腕を磨きながら、燻製好きが高じて春日や糸島の燻製工房でも修業したそう。「燻製と相性のいいウイスキーも国産を中心に揃っているので一緒にどうぞ!」と笑顔で教えてくれました。

いぶし坐の燻製

今回は「骨なし手羽先燻製」(176円)と「燻製枝豆」(418円)、「燻製玉子」(220円)をお願いしました。燻すことで素材本来の旨味が凝縮され、どれも噛むほどに奥深い香りが幾重にも広がっていきます。とくに好きだったのが「半熟玉子」。見るからにわかるトロトロ具合と薫香が相まって思わず悶絶! 素材によって東北のりんごやさくらなどチップを使い分けながら、店内の大きな燻製機で梅干しやポテトチップスなどちょっとユニークなものもスモークしています。

次は焼鳥を注文! 左から順にいただきました。大根を鬼おろし風に刻んでのせた「ささみ」(220円)は、ややレア感を残した身をゆずポン酢でさっぱりといただきます。継ぎ足しを重ねた甘辛のタレがたまらない「和牛さがり串」(550円)には、肉の旨味がぎゅうっと凝縮。驚くほど肉厚の「霧島山麓豚 豚バラ」(242円)、カリカリに皮を焼き上げた「ねぎま」(198円)、パンチェッタでトマトとチーズを巻いた「カプレーゼ巻き」(275円)……どの串も思わず唸ってしまうほど絶品でした。

いぶし坐のスタッフ

昨年から焼き台を任されているのはスタッフ・池上勇将さんです。九州産の朝引きした鶏を中心に使い、今や珍しくなってきた貴重な備長炭で余計な脂を落としつつ、炭ならではの香りを纏わせながら丁寧に火を入れていきます。「なかがふっくら、また皮がパリッと仕上がるよう串に純米酒を吹きかけながら焼くのがコツです。こうすることで風味もグッと上がるんですよ」と池上さん。そんなハイレベルな焼鳥を100円台から楽しませてくれる「いぶし坐」には頭が下がります。

今回大ヒットだったのが「チーズ豆腐とさつまいもフライドポテト」(693円)。3種のチーズを合わせたチーズ豆腐に蜂蜜を混ぜ込み、さらに蜂蜜をたっぷりかけた一品です。塩っけのあるアツアツのさつまいもをディップして、最高の甘辛バランスを楽しめます。一人一皿ずつ食べた後にさらにおかわりしたグループがいたというのも納得! 独り占めしたくなる罪な味でした。

昨年から伊藤さんの地元・久山町に農園をつくり、トマトやきゅうりやナスなども育てているそう。 心そそられるメニュー展開で出てくるものすべてが「おっ」と思わせるほど美味しい「いぶし坐」。スタッフによる気持ちのいい接客など、ゲストを喜ばせよう楽しませようという「八兵衛」出身ならではのホスピタリティに満ちています。これからの忘年会や新年会に向けて頼れるお店です。

店舗名:焼とり いぶし坐
ジャンル:焼鳥
住所:福岡市中央区赤坂3-13-37
電話番号:092-715-1698
営業時間:17:00~OS23:30
定休日:火曜
席数:カウンター14席、テーブル26席
個室:なし
メニュー:とり皮165円、とり肝176円、つくね242円、ささみ220円、和牛さがり串550円、霧島山麓豚 豚バラ242円、ねぎま198円、カプレーゼ巻き275円、骨なし手羽先燻製176円、燻製枝豆418円、燻製玉子220円、チーズ豆腐とさつまいもフライドポテト693円、スペアリブの炭火焼き1,080円、ごまかんぱち980円

URL:https://www.instagram.com/yakitori_ibushiza/

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この記事を書いたひと

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