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財津和夫、クリスマスイブの夜に「原点に戻る」宣言

TULIP・財津和夫が、時には幼い頃のクリスマスの想い出を振り返る『グランドメゾン プレゼンツ 財津和夫 虹の向こう側』。今回は、戦後間もない頃の米軍キャンプでの体験や、TULIPの曲を演奏しているファンのお便りなどを紹介します。

 

行きつくと、原点に戻る

TULIPの公演がきっかけとなって知り合った20代の人とTULIPの曲を一緒に演奏することになった30代の方からのお便りを紹介。
そんな若い人たちがTULIPをコピー演奏してくれるなんて思ってもない財津は、お便りの冒頭で「30代」と自ら読んでいるにもかかわらず、途中からなぜか80代と考え違いしてしまったようで「年寄りの冷や水という言葉がありますが、やりたい事をやるっていうのは本当にいいことだと思いますよ、元気になりますから」と言った後、間違いに気が付いて平謝りする羽目に。「でも、30代と20代がTULIPをやるって・・・ど、ど、どういう事?」と動揺している様子。
下田アナが「最近の楽曲はテンポが速くて、言葉の弾丸というか連続ですよね。一つ一つの言葉を大切にしたTULIPの歌は自分に言い聞かせるように歌えるし、言葉によって元気になる。考える力があると思うんですよね」と一生懸命拾おうとするが
「今、褒められたような気がするんですけど、『一つ一つの言葉が伝わる』っていうのは昔風の歌だよね・・・いつまでも現役だと思ってる僕がよくないんですよ。昔の人間なんで、昔に生きよう!」と謙遜というよりもネガティブ調な財津。
「だから昭和歌謡を今の若い人たちが次々にカバーしてるわけでしょ。CDが出てるし、ストリーミングもあるし」と持ち上げに必至の下田アナ。
「まあそうね、行きつくと、原点に戻るようなところがあるしね」と、やっと立ち直ったところで話題の〆。どうぞ、もっと世代も時代も超えたTULIPナンバーに自信をもって&ファンに逆声援を送ってあげて下さい、財津爺。
 

今日の一曲は、TULIP「ふたつめのクリスマス」。1985年(昭和60年)発売のアルバム「New Tune」に収録されている。TULIPのクリスマスソングといえば「Someday Somewhere」が真っ先に上がるが、この曲もTULIPのクリスマスソングのひとつである。
 

初めてのクリスマスイルミネーション

クリスマスの想い出について、ポツリ、ポツリと財津が話しだす。
「戦後3年経って(1948年:昭和23年)生まれましたが、クリスマスというものを意識したのは4歳か5歳くらいからですかね」
近隣の米軍キャンプは、クリスマスになると日本人も入れたようで、基地の中でイルミネーションを見た時には「カッコ良か~!このキラキラキラキラしたのはなんかいな。ウチの中でキラキラしたとは裸電球一個しかないっちゃけど、すごかね~」と感嘆しきりだったらしい。チョコレートやアイスクリームなどのいろんな香りが漂う中で、ふと見るとスクリーンがあって、映画を上映していた。その時は分からなかったけど、あるシーンを覚えていて、もう少し歳をとってからあの映画は「暴力教室」という映画だった、と判明したようだ。「俺って、日本で初めて『暴力教室』を見た男だぜ」って、ちょっと自慢げに思った万年映画大好き青年の財津でした。
(※『暴力教室』は1955年公開のアメリカ映画。財津少年が8歳頃の事と推定されます。)
 

次回12月31日大晦日の放送は、通常通り18時15分(午後6時15分)からの予定です。
パンフレットについてお話しします。
 

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