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SNSでやりとりされる“大麻取引”の隠語も解読…マトリ(麻薬取締部)が“高濃度リキッド”の監視を強化中

大麻に関する事件の検挙人数は増加傾向が続いています。去年は全国で5500人あまりが検挙され、そのうち30歳未満が約7割を占めました。SNSなどで簡単に入手でき、若者へのまん延が懸念される中、「薬物汚染」に立ち向かう捜査官たちを取材しました。

“高濃度大麻”に危機感、密売人の検挙にも取り組む

 

九州厚生局麻薬取締部・谷口和久部長「最近は含まれる幻覚成分の高濃度な大麻が増えてきている、さらに高濃度な大麻から抽出したリキッド(液体)、食品に加工したクッキーやグミと多様化している。我々も監視を強化している。私たちは取締機関なので的確な取締、供給元を断つ」

「マトリ」は末端の利用者だけでなく、密売人の検挙にも取り組んでいます。この日行われていたのは密売人とみられる男の内偵捜査。車内に設置したカメラで男の自宅を監視し、帰りを待ちます。

麻薬取締官A氏「大型密売事件だと、長時間しっかり行動確認して相手の動きを知ることが非常に重要になってくる。そうなると、丸2日徹夜などの張り込みが続いてしまう」

結局、この日は男と接触できませんでした。

麻薬取締官「相手にばれたんじゃないかと、悪いことを考えてしまうこともあるが、地道に続けていくしかない作業です」
 


時代とともに形を変えて流通を続ける違法薬物。身近に迫る薬物汚染を食い止めるため麻薬取締官の戦いは続きます。

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