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キャンバスはカラダ~幸せのボディペイント~

宮崎県北部の延岡市に住むア―ナー恵子さん(63)はデザインや造形、絵画を手掛ける現代美術家として活動している。描くのは感情を素直に表現した作品や空想から生み出される抽象画。命をテーマにしている作品も多い。そのきっかけはアメリカ人の夫、ハワードさんの病気。


ハワードさんにガンが見つかり一緒に闘病生活を送る中で命について考えることが多くなったという。そして手術後にチューブに繋がれて延命している姿を絵に描いた。それは絶望と希望が入り混じった悲しくも優しくもなれるような絵だった。ハワードさんの他界後は新しい命に向き合っている。


妊婦さんのお腹に絵を描き、安産を祈るマタニティアートだ。新しく誕生する命を祝福する気持ちを込めて妊婦さんのお腹に鮮やかな絵を描く。さらにマタニティアートをきっかけに新たなアートへの挑戦を始めた。それがボディペイント。顔から足先まで絵具で人間の身体に独特の世界を描く。


「体に描くのは紙と違って大変だけど色がキレイに出て完成した時の喜びは最高」とア―ナーさん。カラダをキャンバスに命の尊さや生きていることの喜びを描く彼女の思いに迫る
 

(制作:MRT宮崎放送/日髙 良敬)

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