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舞に込めて ~800年の伝統の舞台~

大分県の南西部・豊後大野市緒方町に古くから伝わる伝統芸能「緒方神楽」。勇壮で力強く、重厚感のある舞で多くの人々を魅了してきた。緒方神楽を今に受け継いでいるのが「緒方三社神楽保存会」。保存会最年少の古庄良樹(ふるしょうよしき)さん(18)は、小学生のころから兄・海斗さんと一緒に緒方神楽を続けてきた。


これまで兄弟2人で様々な舞台を経験してきたが、唯一、良樹さんが舞っていないのが、地元で年に一度開催される「緒方三社川越しまつり」だ。800年余りにわたって続く伝統ある祭りだが、ここ数年は新型コロナの影響で神事のみの開催となり、神楽を披露する場がなかった。


良樹さんが神楽の道を歩み始めるきっかけとなったのが、祖父の博文さん。神楽と出あわせてくれた祖父への感謝を胸に、兄弟で川越しまつりの舞台で舞うのが、良樹さんの夢だ。高校を卒業し、地元で就職した良樹さんは、仕事と神楽にまい進する日々を送っている。

 

4年ぶりの川越しまつりの開催を前に、神楽の稽古に熱が入る良樹さん。初めての舞台にかける思いは強い。伝統を受け継ぐ若き後継者として、800年余り続く伝統の祭りの舞台に挑む姿を追った。

 

(制作:OBS大分放送/田中 智基)

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