PageTopButton

地方からの日本再興!熊本県山鹿市、30,000㎡超の廃校となった共同代表の母校を活用したiReactionハブ「YAMAGA BASE」が出来るまでのストーリー

#地方創生 #廃校活用 #熊本県山鹿市

×


やまがBASE株式会社は熊本県山鹿市で2022年7月に設立されたベンチャー企業です。まだまだ小さな会社ですが、2024年4月に「YAMAGA BASE」という新たな施設をオープン予定です。


この「YAMAGA BASE」、2017年3月に廃校となった旧千田小学校跡をやまがBASE株式会社で購入し、現在改修工事を含めたオープンに向けて準備の真っ最中です。クラウドファンディングや一部施設の鍵としても使えるNFTの発行、オープニングイベントの準備等、様々な取組みを同時並行的に行っています。


そして、この30,000㎡を超える敷地面積を有する千田小学校跡ですが、実は共同代表のうち1名の母校でもあるのです。


2人の共同代表が出会い、会社を設立し、廃校を購入し、そして2024年4月に新たな施設をオープンするまでのストーリーをお伝えします。



代表取締役CEO 中原 功寛(ナカハラ カツモト/ 写真左)

山鹿市出身、千田小学校の卒業生。地元高校卒業後米留学し、米四大を早期かつ首席で卒業。ベンチャー創業参画後、農林中央金庫での海外支店勤務やファンド組成業務を経て、2018年にハーバードビジネススクールでMBA取得。帰国後ベンチャー復帰し経営戦略や30億円超の調達含む資本政策、新規事業まで幅広く管掌。2021年に17年ぶりに帰熊し、現在までに農業近代化をテーマとする(株)コウサク、(株)コウサクファーム、Kosaku US Corp.を創業しそれぞれ代表就任。廃校となった自身の母校を地域創生の拠点として作り変えるやまがBASE(株)では代表取締役CEO、やまがBASE事業協同組合では理事に就任。


代表取締役COO 島田 裕太(シマダ ユウタ/ 写真右)

求人メディア事業やゴルフ場事業等を手掛けるあつまるホールHDで幅広い事業を管掌、2014年以降、NSPプロジェクトを牽引。同年設立した農業生産法人(株)あつまる山鹿シルク専務を経て2020年、代表取締役社長に就任。25haの耕作放棄地を天空桑園、山鹿市内の廃校跡地を世界最大規模の完全屋内無菌養蚕工場へ。産学官連携で行われたSILK on VALLEY YAMAGAプロジェクト、自社ブランドCOKON LAB立上げ等、一連の革新的な取組みをリード。地域創生にも意欲的に取組み2022年にやまがBASE株式会社、やまがBASE事業協同組合を共同創業し、それぞれ代表取締役COO、理事長に就任。

「廃校となった母校を使わせてもらえないか」

2021年9月。高校を卒業してから17年ぶりに帰熊した中原は、東京で設立した自身の会社を地元の山鹿市に移転しようと考えていました。ハーバード大学に留学していた際は『Harvard innovation Lab』というコワーキングスペースで多くの時間を過ごし、東京でもシェアオフィスを利用していたものの山鹿市にそのような環境がありませんでした。


そんな中、中原の頭の中には2017年3月に143年の歴史に幕を閉じた千田小学校のことがありました。少子高齢化のあおりを受け同じ町内にある他2校と同時に廃校となった千田小学校ですが、その長い歴史に対し現在の建物は1992年に竣工したばかりで、築30年前後。自身の入学の前年に完成し、真新しい校舎で6年間を過ごし、多くの楽しい思い出がありました。そんな建物が5年以上ただ放置されているのであればと思い中原が山鹿市にメールをしたのが2021年12月のことでした。


年明けには山鹿市とも面談し計画のプレゼンを実施、同じ週内に内見も済ませ話はスムーズに進むようにも思えました。



一方で「一人で出来るのか」「地域の事業者と組むことを検討すべきではないか」「施設規模が大きすぎるのではないか」といった不安の声も多くありました。当然と言えば当然です。


それから何度か面談を重ねましたが、具体的な次のアクションが見えない状況が続きました。

中原と島田の出会い。多岐に渡ったトピックで盛り上がった話し合い。

そんな状況の中、中原が当時参加していた熊本市のアクセラレーションプログラムのメンターの方からお繋ぎしたい人がいると言われました。


それが島田でした。


島田は九州を中心に人材事業を展開するあつまるホールディングスの役員です。このあつまるホールディングス、人材事業とは別に2014年から『Silk on Valley(シルクオンバレー)』プロジェクトという従来の養蚕とは全く異なる「完全無菌屋内養蚕」の仕組みを確立することで養蚕業に革命を起こす取組を推進しているのですが、その拠点が山鹿市だったのです。


地域に新たな雇用を創出し活力を与えることも見据えはじめられたこの事業では山鹿市にある25haもの耕作放棄地を蚕の餌となる桑の葉を収穫する天空桑園に作り変え、なによりも完全無菌屋内養蚕を実現するNSP工場を廃校跡地を利用して建設していたのです。



中原はどのように廃校活用に至ったのかを聞くために島田とのオンライン面談を依頼し、島田もこれを快諾しました。2022年2月の初めのことでした。


その場でいくつかのアドバイスを受け、意見交換にとどまったのですが、同月下旬に中原が登壇したピッチイベントに島田は足を運びました。その会場で話が盛り上がりました。廃校活用のことや農業の課題のこと、特定地域づくり事業協同組合という制度のこと等、トピックは多岐に渡りました。

やまがBASEプロジェクトの始動と4者の発起人による事業共同組合の立ち上げ

2022年3月には島田が何か山鹿で取り組もうと協議をしていた熊本ワインファームの幸山社長をはじめ、後に協議会を一緒に立ち上げるメンバーとの初回の打ち合わせを実施し、そこから一気に話が加速しました。


山鹿市とは従来の廃校活用の相談に加え、特定地域づくり事業協同組合という過疎地域の人材不足を解消する仕組みの立ち上げも含め協議をしていくこととなっていきます。


廃校については、当初貸してもらえないかという相談をしていたのですが、市内には依然多くの廃校があり、市としては公募による売却の方針だということもこのタイミングで聞かされました。


売却となると相応の資金調達も必要になることから調達主体かつ廃校の購入主体とするべく、中原と島田は最初の出会いから5ヶ月も経たず、2022年7月にやまがBASE株式会社を共同設立しました。


2022年11月には島田が代表を務めるあつまる山鹿シルクと中原が代表を務めるコウサクに加え、熊本ワインファームならびに平山温泉観光協会の4者を発起人として、やまがBASE事業協同組合も立ち上げました。同組合は2023年3月に県内第2号の特定地域づくり事業協同組合として県より認定を受けています。



そして2023年1月、千田小学校跡地の利活用にかかるプロポーザル型公募が実施され同年2月にやまがBASE株式会社が選定候補先として採択されたのです。

5つの取り組みを組み合わせたiReactionとApril Dreamに込めた想い

2023年3月。特定地域づくり事業協同組合としての認定式の夜、地域への説明会を開催しました。平日夜にもかかわらず大勢の方にお集まり頂き、約30分の説明に対して質疑応答は1時間以上にも及びましたが、反対意見等は出ず沢山の励ましのお言葉を頂きました。




ちょうどそのタイミングでPR Times社のApril Dreamという企画を知りました。

4月1日を夢を発信する日にしようということで、まだ廃校の取得は完了していない状況ではありましたが、以下のプレスリリースを発信しました。


https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000118985.html


詳細は是非プレスリリースに目を通して頂ければと思いますが、このプレスリリースで初めてiReactionという言葉を使いました。


そこでiReactionについて以下のように説明しています。


iReactionとはinnovation(イノベーション/ 革新)、recreation(レクリエーション/ 余暇)、education(エデュケーション/ 教育)、association(アソシエーション/ 協働)、communication(コミュニケーション/ 交流)に関する5つの取組の頭文字を組み合わせた造語です。


また、Reactionには「刺激を受けて変化する」というニュアンスがあります。iReactionベース「YAMAGA BASE」を利用する方がその環境から刺激を受け、「新たな自分に出会う場所」とするという想いも込めています。


innovation(イノベーション/ 革新)は冒頭に述べたHarvard innovation Labのような環境や、MBA(経営学修士)のエッセンスが気軽に学べるようなコミュニティを創出しようというのが当時の想いでした。当時から1年が経ち、いよいよ『YAMAGA BASE』と『bY』のオープンが近づいていることにワクワクしています。


recreation(レクリエーション/ 余暇)はビジネス一辺倒ではなく、山鹿という地方でしか味わえない環境を活かした関係人口の創出や農業振興・農業課題の解決を企図していましたが、2023年11月に市内外の農業事業者や他産業の事業者、自治体や大学も一緒になり『やまがAGROBASE協議会』を立ち上げました。


education(エデュケーション/ 教育)は、この千田小学校のあった鹿央町で約20年に渡り行われ、中原が海外に興味を持つきっかけともなった国際交流プログラム『あすかの翼』の意思を継ぎ、『YAMAGA BASE』を舞台に国際交流を図る企画を検討しています。


association(アソシエーション/ 協働)は前述したやまがBASE事業協同組合を通じた地方の人材課題を解決です。実際に他県から移住し同組合で活躍してくださるマルチワーカーの方も徐々に増え始めています。


communication(コミュニケーション/ 交流)はまだまだこれからですが、地域の方々が活躍し、自律分散的に地域が盛り上がっていくような仕組みづくりを考えています。また、域外の関係人口創出も考えており、山鹿市をモチーフとしたオリジナルキャラクター『ロクレンジャー』のNFT発行を通じ、関係人口創出にも繋げていければと考えています。

廃校の取得。最後の学校開放日には大勢の卒業生や地域の方々が集まった

April Dream時点では廃校の取得は確定していませんでしたが、その後2023年6月の財産処分にかかる議会承認を受け、正式にやまがBASEが廃校の譲渡先として決定し、2023年7月、中原が山鹿市と最初に話してから1年半の月日を経て廃校の取得が完了したのでした。


2023年9月には改修工事前、最後の学校開放日と安全祈願を行いました。


その時の様子はこちら。大勢の卒業生や地域の方が訪れてくれました。

×

『YAMAGA BASE』の施設紹介とDiscordコミュニティ『bY』について

そして今、やまがBASEは『YAMAGA BASE』の2024年4月のオープンに向けて鋭意準備を進めています。


まだ一部協議中のものもありますが、少し施設を紹介します。



元パソコン室を改修しコワーキングスペースにしています。ドロップイン利用もしくは月額メンバーシップ利用が可能で、月額メンバーは後述するiReactionコミュニティ『bY』への参加も可能です。



宿泊施設は主に2タイプ。2段ベッドのドミトリータイプは17床あります。



より広いスペースをという方にはシングルタイプのドミトリーが12床あります。

他にも教室での宿泊や、テントサイトの他、将来的にはファミリー向けの戸建て宿泊施設の運営も検討中です。



元家庭科室であった空間は宿泊者、bYメンバー(月額メンバー)およびやまがBASEが発行するNFTの保有者専用のラウンジとなります。山鹿市の名産でもあるワインがモチーフです。



施設内には貸会議室やWEB会議用の個人ブース、集中スペースなども用意しています。



元音楽室のイノベーションスタジオや元理科室のキッチンスタジオは元々の特徴を活かしつつも、その表情を大きく変えています。



他にも元工作室は山鹿の街並みをイメージしたレクレーションルームに変わるなど、

地方でも都会に遜色の無い、もしくはそれ以上の環境でイノベーションを推進できるように意識しながらも、『山鹿だからこそ』という土着性を表現した施設デザインになっています。


同時に、YAMAGA BASEはあくまでもハードであり、結局そこで何をするかということが非常に重要であると考えています。


そこでYAMAGA BASEのオープンと合わせて取組もうと考えているのがiReactionコミュニティ『bY』です。


bYではMBAで学ぶようなコンテンツをより身近に、誰でも気軽に学べる「ミニMBA」による経営学・起業ノウハウの民主化推進や「自分らしくありたい、新しいことに挑戦したい」という人たちが繋がれるDiscordを用いたコミュニティを提供予定です。前述のとおり、bYメンバーはメンバー費用の中でコワーキングスペースやメンバー専用ラウンジも活用頂けます。

やまがBASEの今後のアクション~クラウドファンディングとNFTの活用~

2021年末に動きはじめ、ようやくスタートラインに立てたばかりです。

2024年4月に向けて直近でもいくつかの取組を実施予定です。


〇応援購⼊サービス「Makuake」



一つは応援購⼊サービス「Makuake」を通じたクラウドファンディングプロジェクト。ベンチャー企業であるやまがBASEは、一部交付金等も活用しつつ、廃校取得および改修工事の大部分を自己資金と借入で賄っています。「こういったことができればな」というものを費用面で断念せざる得ない部分も多くあります。


色々な方がワクワクできる場所に、という想いと、実際に是非YAMAGA BASEを利用して欲しいという気持ちから2024年2月1日より宿泊権やコワーキングスペース利用権など様々なリターンを購入可能です。詳細は以下のリンクから御覧頂けますので是非応援のほどよろしくお願いします。


https://www.makuake.com/project/yamagabase/


〇ロクレンジャーNFT



そしてもう一つはNFTの発行。前述していますが、やまがBASEが発行するNFTホルダーはNFTを鍵(※)として専用ラウンジにアクセス頂ける他、bYメンバーになる際は山鹿市民価格でご利用頂けます。


NFTにはやまがBASEのオリジナルキャラクター『ロクレンジャー』を用いています。山鹿市が2005年に合併する前の旧自治体をモチーフとして作成しました。

NFTの販売代金は廃校の改修費や運営費に充当します。


こちらもクラウドファンディングと同じ2024年2月1日から、ANAグループが昨年新たに開設した「ANA GranWhale NFT MarketPlace」の特設ページでご購入頂けます。詳細は以下のリンクをご参照下さい。なお、2月1日まではアクセスできませんのでご理解のほど宜しくお願いします。


https://nft.ana-granwhale.com/project/detail/01HKVDHKF3EB6P82X1R8XAAMQ9



※一定の要件があるため、購入時に内容をお確かめ下さい。


今後も様々な企画を検討していますので、やまがBASEの各種SNSをチェックしていただければ幸いです。


やまがBASE Youtube:  https://www.youtube.com/@yamagabase

やまがBASE instagaram: https://www.instagram.com/yamagabase/

やまがBASE note:    https://note.com/yamagabase

 

これからのやまがBASEへの応援、よろしくお願いします!





行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

この記事を書いたひと

PR TIMES STORY

プレスリリースとは別に、リリースの配信内容に紐づく開発秘話やプロジェクトストーリーなど秘められた背景や裏話に「想い」をのせて、「組織の中の個人」として「当事者」が自ら公式発表する「PR TIMES STORY」です。福岡・九州地域のコンテンツを厳選して掲載します。

ビジネス

もっと見る