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目立たなくても「体力が持つ限り」……無名だったランナーが2時間8分30秒 別大マラソン“招待選手”に

2月4日に開催される、別府大分毎日マラソン。福岡県うきは市出身の28歳、遅咲きのランナーが飛躍の兆しを見せています。


◆「箱根駅伝では給水係」
2018年大学4年生の箱根駅伝では、給水係。高校~大学の7年間、一度も駅伝のレギュラーを経験したことがありません。

大崎遼選手「目立った成績も特にないまま、学生生活は終わってしまいました。苦労した競技人生」

駅伝の古豪・大牟田高校時代、チームは全国準優勝。その後、箱根駅伝76年連続出場の名門・日本体育大学に進学しましたが、目立った成績を残すことはできませんでした。

生まれ育ったのは、福岡県うきは市。トラック運転手の母・葉子さんは、苦労する息子の姿をそばで見続けてきました。

母・葉子さん「(寮から)帰ってくることはあったんですけど、向こうで厳しい分こっちに帰ってきたらダラっとしていました。『ずっとあなた走っていくの?』と聞いたら、『んー、体力が持つ限り』って言っていましたけどね」


◆実業団で花開く
それでも競技を続けていくことができたのは、給水係を担当した箱根駅伝の経験があったからだと大崎選手は言います。

大崎遼選手「一緒に走って給水渡して、声かけして、走ってる子はガッツポーズとかしてくれて。数十メートルですけど、箱根を走れたことはうれしかったです」

実業団に入ってから記録が伸び始め、現在のマラソンの自己ベストは2時間8分30秒。これは、同級生の中で最も速いタイムです。そして、今回初めて招待選手としてマラソンに出場します。

大崎遼選手「ようやく戦える舞台が見つかったなというのは感じました」
母・葉子さん「やりたいだけやりなさいと、それだけですよね。思うようにというか、納得いくように」

積み重ねた努力が実を結ぶ時を迎えようとしています。別府大分毎日マラソンは2月4日(日)午前12時スタートです。

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