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デザインを自由に!波佐見焼に新たな光

400年もの歴史がある波佐見焼。時代に合った、人々の生活に寄り添う陶磁器の産地として発展し、ファンの裾野を広げている。その中で、新たな波佐見焼の魅力を発信しているのが、「びぎん・じゃぱん」の冨永秀樹さん(59)、井川由架さん(58)。


工房の中には、普通の焼き物工房では見ないような、パソコンや加工機械がずらり。その機械を駆使して作られるのが、細かな透かし絵の彫刻が特徴のリトファニー。光を当てると模様や絵柄が浮かび上がる陶磁器だ。昨年7月から「LuCeRa」というブランドを立ち上げ、キャンドルランプや皿などを制作している。

 

デジタル空間上で原型を彫刻するので、高精細の模様に対応でき、事前に完成形を3Dで確認できるため、修正も可能となり、試作によるロスの削減にもつながっている。前職でエンジニアをしていた冨永さんの技術と、井川さんの自由な発想とセンスで唯一無二の自由度の高い波佐見焼をつくる。

会社名:びぎん・じゃぱん
代表者:井川由架さん
住 所:〒859-3725 長崎県東彼杵郡波佐見町長野郷315-14
電 話:050-3635-6811
ホームページ:https://begin-japan.com
ポーセリンフォトやキャンドルライト・飾り皿はオンラインで注文・販売中

取材後記

ほのかな灯りで浮かび上がる繊細な絵柄や模様。SNSにアップされていたきれいなキャンドルライトを見て、最初は陶磁器とは思いませんでした。調べてみると、CGや機械を使って作られた波佐見焼だと知り、どんな風に作っているのか実際に見てみたい!と思ったことが取材のきっかけです。

元エンジニアの冨永さんは、機械の扱いや、プログラミング、はんだ付けはお手のもの。ポーセリンフォトのLEDも自社で作ることができ、その光のON・OFFも機械で操作できるという話を聞いて、カメラマンが思いついたのが、「きらきら星に合わせて、キャンドルライトが光るようにできますか?」急なお願いにも関わらず、音楽に合わせて様々なパターンでひかるようにプログラミングしていただき、放送で流したような幻想的なキャンドルライトの映像を撮ることができました。

 

おもしろいと思ったことを形にしているお2人、新しい器には、ムンクの絵柄も登場する予定だそうです!今年の波佐見陶器まつり(例年5月の大型連休に開催)にも出店されるので、ぜひ皆さん実物を見に行ってみてください!


(NBC長崎放送/米森 仁美)

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