「夫がよく育児する」佐賀県では妻の妊娠期を「マイナス1歳」と呼ぶ 父親の意識改革で?「子育てしやすさ」ナンバーワンに
少子化がとまらない今、労働力人口を増やそうと日本全国多くの自治体があの手この手で「子育てしやすいまち」をPRしています。そうした中、民間企業が行った意識調査で「夫がよく育児する」「子育てしやすさが自慢」というふたつの項目で、佐賀県が全国1位になりました。何が順位を押し上げているのでしょうか。
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「父子手帳」の威力
休日、佐賀県職員の中河原さん夫婦は、子育て中の友人夫婦と一緒に「児童センター」で子供たちを遊ばせていました。柴田裕美さん(28)も夫・直也さんが育児に積極的だと感じています。
柴田裕美さん(28)
「子供が病気をしたとき、ひとりで看護と家事をするのが大変なので積極的に休みを取ってくれた。言わなくても子供と遊んでくれるし、休みのときは一緒に外に出かけたり、あんまり1人の時間がないくらい遊んでくれる」
育児をするにあたり、直也さんは、佐賀県から配布された「父子手帳」がことのほか役に立ったと話します。
柴田直也さん(31)
「父子手帳に説明があったので、子育て支援アプリを入れて準備はしていました。妻のほうが子育てに対する意識が高かったので、僕は子供が生まれてから遅れて学んでいった感じです。そのおかげですぐに子供の対応や何をしたらいいか準備できて子育てしやすかったです」
「育児を一緒にできてよかった」
中河原さん夫婦と小暖ちゃん(1歳11ヶ月)は、毎日、家族揃って夕食をとります。。2人にとって育児とは。
中河原仁美さん(28)
「不安でした。子育ても初心者でしたし、職場も、復帰したのが年度初めだったので、新たな環境に入る形だったので。でも夫が保育園の送り迎えをしてくれたし、育休中もいろいろやってもらいました。夫にいてもらわないと大変。気持ちの面でも体力的な面でもかなり助かっています。育児を一緒にできてよかったなと思います」
中河原慶一さん(28)
「自分の子供なので、育児をすることは当たり前なのかなと思います。妻も仕事をしているので、そこは役割分担して、妻が家事をする時は僕が子供をみて、僕が家事をする時は妻が子供をみて。結局、子供と一緒に遊ぶのが楽しいので。今の世の中の流れ的には、育児を妻だけがする時代ではないと思いますし、妻の不満なく夫が育児に携わっていくのが一番いいと思います」
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