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【元ソフトバンク監督・工藤公康さん】「指導者は導く人であり、教える人ではない」4年連続日本一の名将が高校生に伝えたリーダー論

ソフトバンクホークスの監督として5度の日本一を達成した工藤公康さんが7日、福岡市博多区にある東福岡高校で、1・2年生約110人の生徒の前で講演を行った。

ソフトバンクホークスの監督として5度の日本一を達成した工藤公康さんが7日、福岡市博多区にある東福岡高校で、1・2年生約110人の生徒の前で講演を行った。


◆選手には「失敗することを学びなさい」と
東福岡高校の生徒が「いま一番話を聞きたい大人」として、工藤さんにオファーを出して実現した特別授業。この中でソフトバンクの黄金期をどう創っていったが語られた。

工藤さんは選手には「失敗をしなさい。全てが100%の人など世の中にいない。失敗はマイナスではない。失敗することを学びなさい」と失敗から学ぶことの大切さを伝えたという。その失敗から学ぶには指導者の存在も大事で「指導者は導く人、教える人ではない。導くとは共にあるということで、その人を理解できているかで変わります」と指導者論も語った。


◆「育成に迷ったら、スケッチブックを使った」
また「方法論を知っている人といかに出会って磨いていくか。いろんなアドバイスをもらう中で、どれを選択し、決断、行動へと移すかが大事」と、人との出会いをどう活かすの重要性も伝えた。

選手の育成で迷った時には、その選手の性格やバックグラウンドをスケッチブックに書いていた、という工藤さん。長所・短所を全て整理して、その長所は1軍の戦力になるのか、どこを伸ばせば、進化できるのかを分析していた。

生徒からの「緊張をどう乗り越えたか?」という質問には「おりゃーです(笑) 最終的には自分を信じて腕を振って投げるしかない。最後は自分を信じられるかじゃないですか」と答えた。


◆「リーダーとして大事なことは?」高校生からの質問
また「リーダーとして大事なことは?」という問いには、「大事なのは組織で立ち位置を確認すること。それを理解した上で、必ず下からチームを見ることを僕はしていました。例えば、誰かが試合でエラーをして、その後本人抜きでコーチと話をしていたら、その選手はどう思うでしょうか? だから必ずその人を呼んで話をします。あとは僕の話を聞いた上でどう決断するかは、本人の判断です。あと、それぞれの選手に『チーム内での役割』があることも伝えました。その役割から外れていく時に『違うよ』と言ってあげることが大切かなと思います」と話し、生徒たちは真剣な表情で、一流の指導者の金言に耳を傾けていた。

「育成に迷ったら、スケッチブックを使った」

 

また「方法論を知っている人といかに出会って磨いていくか。いろんなアドバイスをもらう中で、どれを選択し、決断、行動へと移すかが大事」と、人との出会いをどう活かすの重要性も伝えた。

選手の育成で迷った時には、その選手の性格やバックグラウンドをスケッチブックに書いていた、という工藤さん。長所・短所を全て整理して、その長所は1軍の戦力になるのか、どこを伸ばせば、進化できるのかを分析していた。

生徒からの「緊張をどう乗り越えたか?」という質問には「おりゃーです(笑) 最終的には自分を信じて腕を振って投げるしかない。最後は自分を信じられるかじゃないですか」と答えた。

「リーダーとして大事なことは?」高校生からの質問


また「リーダーとして大事なことは?」という問いには、「大事なのは組織で立ち位置を確認すること。それを理解した上で、必ず下からチームを見ることを僕はしていました。例えば、誰かが試合でエラーをして、その後本人抜きでコーチと話をしていたら、その選手はどう思うでしょうか? だから必ずその人を呼んで話をします。あとは僕の話を聞いた上でどう決断するかは、本人の判断です。あと、それぞれの選手に『チーム内での役割』があることも伝えました。その役割から外れていく時に『違うよ』と言ってあげることが大切かなと思います」と話し、生徒たちは真剣な表情で、一流の指導者の金言に耳を傾けていた。

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