スパイクのスペシャリスト・ホペイロ。阪本遼太さん(30)の職業である。彼が所属するサッカークラブ、ヴェルスパ大分はアマチュア最高峰JFLで2020年に優勝も果たした。2度目のリーグ優勝、そして夢のJリーグ昇格を目指している。
阪本さんは、Jリーガーを目指して戦う選手のスパイクを管理している。さらに、それぞれの足やプレースタイルに合わせてスパイクの底・スタッドを削り加工までできるプロフェッショナルだ。J3でも20クラブ中5クラブにしかいない。その技術は県内唯一であり、他クラブのJリーガーからも加工の依頼が寄せられる。
「命というか選手の足を一番近くで守るものだから」試合中はボールより足をみつめ、夜が更けてもひとつひとつ丁寧に洗い磨き上げる。そんなスパイクへの愛は思わぬところまで。復刻した幻のスパイクメーカー・YASUDAから声がかかり、スパイク開発にまで携わるようになったのだ。
悲願のJ3昇格を目指す2024年のシーズンが幕を開ける。ホペイロのプロフェッショナルとして、ヴェルスパ大分を愛するスタッフとして戦う阪本さんの姿を追った。
(制作:OBS大分放送/渡辺 敬大)
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