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ゼロから世界へ!新機軸の熟成チーズ

鹿児島市のホテルで提供される熟成チーズ。ミルクの旨み、ほどよい塩気を含んだ味わいはお酒との相性も抜群。ピザなどあたたかい料理には濃厚な風味が加わる。「カノヤホワイト」、日本のチーズの最高峰を決めるジャパンチーズアワードで部門最優秀賞、国際的なワールドチーズアワードでも受賞歴のある鹿児島産チーズだ。


鹿児島県大隅半島。農業と畜産が盛んな鹿屋市にチーズ工房「Kotobuki Cheese」がある。県内でシェアNO.1の飼料会社が経営。地元の畜産を広めたいとの思いからチーズの生産を目指し2018年にオープンした。チーズ作りを一手に担う景山淳平さん(39)は元料理人。経験はまったくなく、国内外のチーズ生産地を巡り独学で技術を身につけた。


「チーズ作りは化学」。食材、温度、時間、わずかな違いで味わいが変化するという。自社の飼料を与えた生乳を使い、従来の製法に試みや工夫を加えて作り上げた熟成チーズ「kanoyaウォッシュチーズ芋焼酎」は独特の風味と味わいが大きな評価を得た。さらに目指すのは地元の食材とのコラボレーション。高温多湿な南国鹿児島でのチーズ作りは細心の注意が必要とされる。たゆまぬ向上心で新機軸のチーズを生み出す小さな工房を追う。

会社名:kotobuki cheese
住 所:鹿児島県鹿屋市北田町5-5
電 話:0994-43-3552(工房)
    0994-45-7321(販売)

ホームページ:https://kotobukicheese.stores.jp

インスタグラム:@kotobukicheese
営業時間:7:00~21:00(販売)

取材後記

ほぼ一日、工房内で動き続ける景山さん。大量生産ではないため、チーズ責任者として1個1個の熟成と向き合っています。自社の飼料をチーズ作りにつなぐ。未経験からのチーズ製造を“おもしろい”と感じ、何事も試してみて・・・静かな表情の裏に、挑戦への気概を常に持ち続けるチーズ職人です。大隅半島の食材と手を結び、オリジナルのチーズを発信するkotobuki CHEESE。鹿屋産チーズは、まだまだ発展中です。


(MBC南日本放送/伊地知 宏和)

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